立川理道
(写真:BBM)
ラグビー日本代表は20日、今季初陣としてフィリピン代表とのアジア5カ国対抗初戦に臨む(福岡・レベルファイブスタジアム)。エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ体制下2年目とあって、前年度から選出のSO/CTB立川理道(クボタ)は「イチからの始まりではないんで、全体的にスムーズに動いている」と話す。
チームは1〜5日に長野・菅平、9〜12日に東京・西が丘のナショナルトレーニングセンターで合宿を敢行。ジュニア・ジャパン(日本ラグビー協会主催の若手育成プロジェクト)から昇格したWTB福岡堅樹(筑波大)、以前はニュージーランド代表入りを目指していたとされるCTBマレ・サウ(ヤマハ)ら新顔も揃うBK陣にあって、SO/CTB立川はSO小野晃征(サントリー)とともに司令塔的役割を担う。東京合宿中、「(CTBサウは)やっぱり力強いし、バランスもいい。スピードもある。僕としては横にいてくれると助かります」。新たな攻撃布陣を前向きに捉えていた。
2011年度は、天理大主将として大学選手権準優勝に貢献。昨春初めて加わった代表では、「常に(ランを)仕掛けていく」との意識を持って再三ラインブレイクを披露した。代表のシーズンを終えるたびに課題の筋力強化に注力、大学卒業時は89キロだった体重を秋には「92〜93キロ」に増やした。結果、秋のヨーロッパ遠征でも持ち味を発揮した。
「去年は1年目で、周りに何かをしてもらって自分が動くという感じ。今年は自分のしたいことも伝えていけていますし、他の選手にしてもらいたいことも発言していけたらいいなって思います」
代表2年目の今季に向けこう意気込む23歳の万能型。現在、福岡合宿で汗を流している。
(文・向風見也)