長谷川崚太
(写真:BBM)
世界最高峰の国際7人制サーキット、セブンズワールドシリーズ(WS)の東京セブンズが3月30〜31日、東京・秩父宮ラグビー場であり、開催国の男子7人制日本代表(セブンズ代表)は13〜16位チームによるシールドトーナメントで準優勝した。2月末からあった同代表の候補合宿を途中離脱していた長谷川崚太は、大会2日目をスタンドで観戦。前年度は日本協会の若手育成計画であるジュニア・ジャパンの一員で15人制での活躍も期待されるが、当面はセブンズ代表入りを見据える。
身長188センチ、体重98キロの体躯で50メートルを6.1秒で駆け抜ける長谷川は昨季、関東大学リーグ戦1部の大東大入り。新人ながらLO/NO8として先発出場を重ねた。遡って昨年6月には、ジュニアワールドトロフィー(アメリカ・ソルトレイクシティ開催)の20歳以下日本代表入り。国際舞台でも持ち前の突破力を示し、セブンズ代表の瀬川智広ヘッドコーチからもその才を評価された。
2月25日から始まった候補合宿(東京・味の素ナショナルトレーニングセンター)に参加も、控えめな気質が災いしてかアピール不足に終わる。左足首を捻挫し、3月10日に離脱した。
「瀬川さんには、『思いっきりやってくれれば周りの選手が助けてくれるから』と。そう言ってもらえるのが嬉しかったんですけど…」
3月31日、歓声の沸く会場で「怪我しないで出ていたら、いい経験になっていた」と呟く。「いまは怪我を完璧に治すことに専念する」としながら、新シーズンは高いステージで勝負したいと語る。
「大学で活躍するのも大事ですけど、代表に選ばれれば、100パーセントのパフォーマンスを出せるようにチームに貢献できるようにしたい。セブンズは、招集されたのに悔いが残る結果だったので、(再度)チャレンジしたいです。結果を出して、瀬川さんに認めてもらいたい」
長谷川のいる大東大は21日に東日本セブンズ大会、続く27日からは15人制の関東大学春季大会に参戦する。一方、セブンズ代表は6月にモスクワでのワールドカップに出場。それに先立ち指揮官は、「いまいるメンバーを軸に(新戦力を)プラスしたい」とチーム改造を視野に入れる。
(文・向風見也)