ラグビーリパブリック

女子WS中国大会の栄冠はNZへ 女子7人制日本代表はボウル優勝! 

2013.03.31


wws


宿敵を破り、中国セブンズのボールトーナメントを制した日本女子
(PHOTO:IRB)


 



 日本で東京セブンズが盛り上がっていた頃、女子7人制日本代表は中国の広州で奮闘していた。「IRB 女子セブンズワールドシリーズ」の今季第3ラウンド(中国大会)は3月31日、順位決定戦が行われ、日本はフィジーと中国に連勝し、ボウルトーナメント優勝に輝いた。世界の強豪国を含む全12チームのなかで、9位という成績だった。



 前日行われたプール戦で、オーストラリア、カナダ、アイルランド相手に3連敗していた日本だが、9位以下が確定したチームによるボウルトーナメントの準決勝で、フィジーに12−5で勝利。先取点を奪われたが、前半5分に山口真理恵が、後半4分には伊藤絵美がトライを挙げ、逆転勝ちを収めた。
 そしてアジアのライバル中国とのボウル決勝は、14−10で制した。前半3分の鈴木実沙紀のトライで勢いに乗ると、後半開始直後には中村知春キャプテンもゴールラインを越えてリードを広げ、粘る相手を振り切った。



 浅見敬子ヘッドコーチ率いる女子7人制日本代表は、2月上旬にアメリカのヒューストンで開催されたワールドシリーズ第2ラウンドでは10位だったため、ワンランクアップである。



 なお、中国大会のチャンピオンを決めるカップ決勝では、ニュージーランドが19−5でイングランドを破り、昨年末のドバイ大会に続く2冠目獲得となった。北米対決となった3位決定戦は、カナダが17−5でアメリカに勝利。ワールドシリーズ初出場国のアイルランドは、コアチーム(ワールドシリーズ全ラウンド参加国)のオーストラリアとオランダを下して5位に食い込んでおり、6月末にモスクワで開催されるワールドカップ・セブンズではダークホース的存在となりそうだ。



 2012−2013シーズンに新設したばかりの「IRB 女子セブンズワールドシリーズ」は、5月中旬にアムステルダム(オランダ)で開催される第4ラウンドが今季最終戦となる。日本女子は同大会には参加しない。


 



 



<女子7人制日本代表・浅見敬子ヘッドコーチ コメント>



 昨年のワールドカップ・セブンズ2013アジア地区予選で敗れたフィジー、そしてアジアNO.1の中国を相手に、接戦ながらも勝利することができた。香港女子セブンズで出た課題である、セットプレー、ボールの継続、肩でハードヒットするディフェンスという3つの項目を14分間やり続けることを再徹底して戦った。フィジー戦、中国戦ともに前に出続け、ターゲットである3つの項目を、選手たちは意識し続けてくれた。今回選ばれたメンバー全員が、今持っている力を試合で出し切ってくれたと思う。今後はアジアではなく世界を相手に戦っていくことが目標。ワールドカップ・セブンズに向けて、残された期間を大切に過ごし、世界一を狙いにいく。


 


 


<女子7人制日本代表・中村知春キャプテン コメント>



 大会第1日は自分たちのアタックをさせてもらえず、リズムに乗れなかったが、今日は修正できた。粘り強くアタック、ディフェンスができたと思う。ディフェンスの時間が長かったが、ブレイクされても粘り強くプレーし、運動量で勝ることができた。ワールドカップ・セブンズ2013アジア地区予選で敗れたフィジーと、香港女子セブンズでは敗れた中国に勝つことができたので、これからは胸を張ってもう一つ上の世界と戦うことができる。この遠征で世界のレベルを実感することができた。これからは気持ちも技術も、もう2段階3段階とレベルアップしなければならない。運動量を活かしたディフェンスとテンポの速いアタックを向上させていきたい。


 

Exit mobile version