勇敢なプレーを連発した大島佐利
(撮影:松本かおり)
男子7人制日本代表は30〜31日、世界最高峰の国際7人制サーキットであるセブンズワールドシリーズ(WS)の東京セブンズ(東京・秩父宮ラグビー場)を戦った。大島佐利は接点で激しく応戦し、瀬川智広ヘッドコーチにも「いいファイトだった」と褒められた。国同士の戦いは、今年3月22〜24日の香港セブンズ(香港スタジアム)が初だった。
大会2日目のシールドトーナメント準決勝。0−10で迎えた前半6分、敵陣中盤左の相手ボールスクラムからの攻撃を追いかけた大島は、接点にクラッシュする。向こうが球を手離さない反則を犯し、まもなく桑水流裕策のトライが生まれた。3点を追う後半4分にも、大島の働きかけが得点を導く。接点に桑水流が飛び込んで乱れたボールを、鋭い反応で確保。坂井克行主将の勝ち越しトライを演出した。
「下のボールの反応で世界に勝っていきたい。(逆転に繋がったプレーは)ボールに最初に僕が仕掛ける、と(いう気持ちだった)」
30日は予選プールCでニュージーランド代表、フランス代表などと対戦も、「パワーとスピードは感じた。でも、やれないわけではない。(接点で)相手より先に低く入って、懐を取る。それが通じた部分もありました」と実感を語った。
「基本プレーをもっと細かいところまでできる集団になれれば。日本代表は責任とプライドが必要なものだと思いましたし、ジャージィの重みもありました。これからも(代表に)選ばれるようがんばりたい」
(文・向風見也)