ラグビーリパブリック

セブンズNZ代表、高校生たちの前で優勝宣言。

2013.03.27


nz sevens


オールブラックス・セブンズ。左からベン・ラム、DJフォーブス、ルーク・マシレワ
(撮影:松本かおり)


 


 


 今週末の3月30日、31日に開催される『TOKYO SEVENS 2013』。27日、来日中の7人制ニュージーランド代表が高校ラグビーマンたちと触れ合った。都内18高校のラグビー部が集まった会場(筑波大附属高校)に現れたのは、DJフォーブス主将、ベン・ラムとルーク・マシレワの3選手。ダミアン・カラウナ、マーク・ハーヴィー両コーチも加わり、高校生たちの質問に答え、記念写真の撮影に応じた。



 好奇心旺盛な若者は積極的だった。質問タイムが始まると、何人もの部員たちが手を挙げる。
「1対1で抜くステップを教えて」
「日本のラグビーの印象は?」
「あなたたちのように、7人制オールブラックスに入るには?」と質問が飛んだときには、DJフォーブスが答えた。
「まずフィットネスを高めなければなりません。毎回、合宿の前にテストがあって、コーチが定める最低限のレベル(ビープテストでレベル14)をクリアしていないといけませんから。もしよければ、そのやり方、音源をみなさんのコーチにお渡ししますよ(笑)」
 母国で、そして世界中で、いつも多くの人に見つめられている。すべての振る舞いがスマートだった。



 滞在時間は1時間あまりだったが、「みんなの学びたい気持ちが強く伝わってきた」と語った3人は、互いにそれぞれのプレースタイルについても語った。
 昨年、スーパーラグビーへのデビューも果たしたベン・ラムは、DJフォーブスを「真のリーダー」と言った。
「7年も、このチームを率いている。グッドリーダーと言うよりグレートなリーダーだ。チームの空気を変えられる存在」
 世界に名を轟かせるDJフォーブスは、まだ19歳のルーク・マシレワに期待を寄せる。
「フィジーの血が流れているから、ナチュラルにセブンズのプレーをできる。若いけれど、セブンズの表も裏も知っている。華やかなプレーだけでなく、FWでプレーするときの仕事ぶりにも注目したいね」
 少年のようなルーク・マシレワは、はにかみながらベン・ラムについてこう言った。
「なんと言っても、ベンの魅力は大きさであり、パワー。ゲインラインを確実に越えてくれる。オフロードパスも得意。カバーにもよく走るし、頼りになるよ」



 チーム全員の気持ちを、主将がこんな言葉で表した。
「香港ではセミファイナルで負けて悔しい思いをした。だけど、うまくいかなかったことを修正し、1週間後にはふたたびチャレンジできる。それがセブンズのいいところでもある。私たちは、東京ではまだ優勝したことがない。今大会は、絶対に勝つ」
 日本と同じ組。決意を込める最強の男たちは、カップトーナメント進出を目指す桜のジャージーにとって、とても厄介な存在だ。


 

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