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男子7人制日本代表、グルジアにまさかの敗北 来季コアチーム昇格逃す

2013.03.24

 「HSBC セブンズワールドシリーズ」にフル参戦できる“コアチーム”(世界トップ15)への昇格を目指し、香港セブンズでの予選大会に参加した男子7人制日本代表は、24日の準々決勝でグルジアに0−17で敗れ、2013−2014シーズンの昇格を逃した。
 プール戦を3戦全勝でトップ通過した日本。しかし、負けたら終わりの戦いで、15人制グルジア代表として2011年ワールドカップにも出場したラシャ・フマラーゼやイラクリ・マシュハネリにトライを奪われ、前半を0−10とリードされると、後半も相手の手堅い守りを崩すことはできず、敗退した。



 グルジアのほか、予選大会で4強入りしたロシア、ジンバブエ、トンガ、それに昨年のアジアセブンズシリーズ王者である香港(今年の香港セブンズではワールドシリーズ部門に参加)を加えた5チームが、5月にロンドンで行われる「コアチーム昇格決定大会」に出場する。この昇格決定大会には上記5チームのほか、2012−2013シーズンのコアチームのうち第8ラウンド(スコットランド大会/5月4〜5日)終了時点でシリーズランキング13〜15位の3チームも加わり、計8チームで来季のコアチーム昇格・残留への3枠を争う。



 目標達成できなかった男子7人制日本代表だが、戦いは続く。3月30日と31日には、秩父宮ラグビー場で開催される「HSBC セブンズワールドシリーズ 第7ラウンド 東京セブンズ」で世界の強豪に挑む。


 



 


<男子7人制日本代表・瀬川智広ヘッドコーチ コメント>
 今日は試合の入りから悪かった。ボールリサイクルがうまくいかなかったために攻撃を継続できず、パスも通らず、全然仕掛けられなかった。自分たちのリズムでアタックできず、最後はボールを動かせなかった。(雨交じりの)天候や(湿って滑る)グラウンドコンディションはお互い様。大会3日間を通じて戦う体力という問題が、チームとしても個々としても大きかったと思う。ロンドン(コアチーム昇格決定大会)に進めず、日本のセブンズ界にとって大変痛い結果になってしまった。そのことを真摯に受け止め、今後の強化の糧にしなければならない。今は、次(東京セブンズ)に向けて切り替えないといけない。


 


 


<坂井克行キャプテン コメント>
 過去3試合は非常に良い流れでゲームに入れたが、今日に関しては、ジャパン(日本代表)の流れではない入り方をしてしまったことが(敗戦の)一番の原因だと思う。後半、まず一本返そうと言っていたが、波が来かけた時に自分たちがそれを活かせなかった。ブレイクダウンを効果的に作り、それによってできたスペースにボールを運ぶという、やってきたラグビーは間違っていないし、良いトライが取れている。ただ、コンタクトエリアでサポートが遅れたりすると、アジアでは通用しても、世界のレベルでは通用しない。これでチームが解散するわけではなく、次は東京セブンズがある。まだラグビーができる幸せを噛みしめて、東京で頑張りたい。


 


 


<桑水流裕策 コメント>
 日本のちょっとしたミスをそのままトライに結びつけられてしまった。グルジアはキックオフのタップしたボールへの仕掛けなど対策してきていたが、日本の反応も遅かった。


 


 


<成田秀悦 コメント>
 裏へのキックという、チームの分析では想定外だった相手の攻撃にポンポンと2つ取られて、全体がパニックになってしまった。それを立て直せなかったのは、僕たちハーフ団の責任。(香港セブンズ出場5回目で)この雰囲気を一番知っている僕や桑水流が引っ張っていかなければいけなかったが、引っ張り切れなかった。


 


 


<四至本侑城 コメント>
 自分に求められているブレイクダウンやボールキャリーの局面で良いボールをもらえれば良いプレーができたが、凄いプレッシャーの中で思うようなプレーができない場面も多々あった。東京セブンズではコアチームに思い切りチャレンジしたい。


 


 


<橋野皓介 コメント>
 短い出場時間の中で良いプレーをしようと準備してきたが、今日のグルジア戦では消極的になり、味方に頼ってしまったことが悔やまれる。計14分しかないのでボールポゼッションが本当に大事で、1プレーで流れが変わってしまい、なかなか取り戻せないというセブンズの難しさを痛感した。


 

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