ラグビーリパブリック

男子セブンズ代表候補 怪我人続出のタフな合宿はいよいよ大詰め

2013.03.09

 3月22〜24日に香港セブンズ(香港スタジアム)、3月30〜31日に東京セブンズ(東京・秩父宮ラグビー場)を控える男子7人制日本代表候補は、2月25日から候補合宿を敢行。3月9日は最初にメンバーを絞り込む前の最後の練習があり(埼玉・ヤクルトグラウンド)、瀬川智広ヘッドコーチ(HC)は「選手は高いモチベーションでやってくれている。競争というの(要素)があり、いい緊張感を持っていた」と手応えを口にした。



 これまでは主に、実戦形式練習や走力強化メニューに取り組んだ。指揮官は「まずは走れる身体を作った」と振り返り、トレーニングマッチについても「いままででも一番、高いレベル。ボールがよく動いていたし、ディフェンスも淡白ではなく組織でできていた」と満足げに語る。



 当初は2月20日に発表された20名を3月10日までに15名とし、香港セブンズを前に12名の正規代表を選ぶつもりだった。しかし、選手が口々に「ハード」というなか負傷者が続出。別メニュー調整組を除けば12名のみの参加に止まった9日のセッションでは、予定していたゲーム形式の練習を中止した。



 この日はふくらはぎの違和感で離脱も、香港セブンズではリーダーシップが期待される坂井克行(豊田自動織機)ら、当確とされる怪我人も複数いる。そうした面々を残しつつも練習への参加人数を確保したい瀬川HCは、方針転換を示唆。「絞るというよりは含みを持たせる形。僕の頭の中ではだいぶ、メンバーを絞ってきていますけど、いろんな条件を含めて準備をしていきたい」と話した。



「普通(従来の7人制代表のルーティーン)は2週間合宿をしたら試合なんですけど、今回はまだ1週間残っている。選手は心身ともに疲れていると思うけど、ここをピークにしてコンディションを整えていきたいです」



 18日まである合宿は、10日から2日間のオフに入る。12日以降、指揮官いわく「17名くらい」のメンバーで連携力の強化を図る。


(文・向風見也)


 

Exit mobile version