しばらくはスーパーラグビーに集中したいダン・カーター
(撮影:Yasu Takahashi, Nichigo Press)
「ダン・カーター、日本へ!?」のニュースがニュージーランド国内でにぎわった。
地元メディアの『RadioLive』が今朝、オールブラックスの司令塔であるカーターが、日本のトヨタに入団すると報道。トヨタ自動車ヴェルブリッツか豊田自動織機シャトルズかは明確にされなかったが、南半球4カ国対抗戦(ラグビーチャンピオンシップ)終了後の10月には日本へ渡り、トップリーグでプレーすることになるだろうと配信した。
しかし、『TVNZ』や『Newstalk ZB』、『RUGBY HEAVEN』などはこの報道を否定。
確かに、ニュージーランド代表とクルセーダーズで10番をつける世界最高峰のSOは、リフレッシュのためにサバティカル(長期有給休暇・研究休暇)オプションを利用して期間限定での海外移籍がかねてから噂されていたが、カーターは「日本行き」の報道のあと地元メディアに対し、エージェントが日本のクラブチームと話をしていることを認めながらも、将来については何も決まっていないことを明言した。
「どこからそんな話が出てくるのかわからない。悪い報道だと思うし、
スーパーラグビーとテストマッチの両方において世界歴代1位のポイントスコアラーであり、2005年と2012年にIRB(国際ラグビーボード)の年間最優秀選手に選出されたビッグスター。2008−09シーズンにサバティカルを利用してペルピニャン(フランス)に約6カ月間在籍したことがあるカーターは、「ヨーロッパでの経験は楽しかったし、(怪我で)5試合しかプレーできなかったが、どれだけフィジカルなラグビーかわかった」と語っている。現在も、フランスのトゥーロンやラシン・メトロが獲得を狙っており、ヨーロッパ行きも選択肢の一つだ。
しかしながら、31歳になった今、「完全に休養する方向へ舵を取るか、そうでなければ、ホーム(NZ)により近いどこか、もしかしたら日本に向かうかもしれない」と含みをもたせた。4月には第1子が誕生予定で、そのことも彼の決断に大きく影響するのは間違いない。
唯一はっきりしていることは、カーターはオールブラックスの一員として2015年ワールドカップ出場を望んでいる、ということだけだ。