(撮影:井田新輔)
シェーン・ウィリアムズの日本での仕事はまだ終わっていない。来季も三菱重工相模原ダイナボアーズに残り、今度こそトップリーグ昇格を果たす。
イギリスのニュースサイト『BBC』など複数の海外メディアは1日、テストマッチ世界歴代3位のトライ記録(60)を持つ元ウエールズ代表のWTBシェーン・ウィリアムズ(36歳)が、三菱重工相模原と契約を延長して、来季も日本でプレーすると報じた。一度は現役引退を宣言しながらも、いまだ衰えを知らない最強ポケットロケットのもとには、フランスの強豪トゥーロンなど複数チームからオファーがあったといわれているが、シェーンはこれらを断り、三菱重工相模原に戻って指導とプレーを続けることに合意したという。
「数年前ならトゥーロンやほかのチームでプレーする選択肢もあったが、今はそうではない。(日本では)これまでやれなかったことや素晴らしい経験をさせてもらっている」(シェーン・ウィリアムズ。『BBC SPORT』より)
現在は帰国して、シックスネーションズ(欧州6カ国対抗)のコメンテーターとしても活躍しているその世界的スーパースターは、今秋には再び日本で躍動する。
「身体の調子はいいし、(ダイナボアーズに)戻るのが楽しみ」(『The Rugby Paper』より)
2012−13シーズン、三菱重工相模原はイーストリーグ・ディビジョン1で2位となり、トップチャレンジシリーズに出場。しかし、コカ・コーラウエスト、クボタ、豊田自動織機との戦いに敗れ、入替戦でもNTTドコモを倒すことはできず、6季ぶりのトップリーグ昇格を逃していた。
期待を裏切らないハードワーカーの英雄とともに、次こそ悲願達成に燃える。