新スコッドのメンバーを明らかにしたエディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ
(撮影:BBM)
日本ラグビー協会は27日、都内で会見し、2013年春シーズンの日本代表メンバー41名を発表。エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ(HC)が今後の展望を語った。
日本代表は4月1日から長野・菅平などで合宿を行い、20日のフィリピン代表戦(福岡・レベルファイブスタジアム)を皮切りに「HSBCアジア五カ国対抗 2013(A5N)」へ参戦。5月25日から6月23日にかけトンガ代表、フィジー代表、カナダ代表、アメリカ代表とのパシフィック・ネーションズカップ(PNC)に挑み、6月8日と同15日には、ウエールズ代表と2試合を敢行する。ジョーンズHCは、「トンガ、フィジー、カナダ、アメリカ、ウエールズには一番強いスコッドで臨む。それまでは色々ミックスしていきたい」と話した。
「今日は41人、明日は30人(ジュニア・ジャパン)。この塊が2015年(ワールドカップ=W杯イングランド大会)、2019年(W杯日本大会)の中核となってゆく選手たちです。(今季の)最初のアジアで優勝すること、そして、そのなかで日本代表のキャップ数(国同士の真剣勝負への出場数)を増やす。W杯で結果を残すには(チーム全体で)550キャップ有さなければなりません。PNCの優勝も目指しています。シックスネーションズ(ウエールズを含めた欧州6カ国対抗)の試合では、ボールが動くところよりレスリング的な場面が顕著に見られています。ということで、ウエールズにフィットするためにレスリングの練習も怠らないようにしていきます」
指揮官は「経歴、現在の状態、2015年のワールドカップで活躍する見込み(があるか否か)」を鑑みてメンバーを選んだとし、「(A5Nの)最初の2試合がよければ、ここにいないメンバーでやろうという考えもあります。逆に、ジュニア・ジャパンにはチャンスがあります」。日本協会の若手育成プロジェクトであるジュニア・ジャパンのメンバーを代表に昇格させる可能性を示唆した。
28日発表予定であるジュニア・ジャパンのメンバーは、パシフィックラグビーカップに出場。オーストラリアやニュージーランドなどで、世界各国の若年層チームと戦う。ジョーンズHCは「ジュニア・ジャパンにも若いいい選手が揃っている。でも、インターナショナルレベルでやれる力量、心構えを示して欲しい」と続けた。
「例えば藤田(早大・FB)は、あのレベルでトイメンを抜いてもらいたい。アカデミーレベルで抜けなかったら、どうやってテストレベルでやれるのか。というように、ポテンシャルを見せてもらいたい」
(文・向風見也)
【関連記事】
2013年春シーズン 日本代表メンバー発表! 吉田光治郎らが初選出
http://rugby-rp.com/news.asp?idx=103865&code_s=1000