サントリーの日本選手権３連覇に貢献したジョージ・スミス。休む間もなく、次はスーパーラグビーへ
（撮影：新屋敷こずえ）
ジャパンラグビートップリーグで２季連続リーグ戦MVPに輝き、サントリーにトップリーグと日本選手権の２冠をもたらしたFLジョージ・スミス（32歳）が、古巣ブランビーズに復帰して、今年のスーパーラグビーに参戦することが明らかになった。25日、ブランビーズが短期契約を結んだことを発表。トンガ出身のパワフルな24歳ルースFW、イタ・ヴァエアが心臓に凝血塊ができて今季絶望となったため、スミスがスコッド35人枠のなかに入った。
ジョージ・スミスは来季もサントリーでプレーする予定だが、日本のオフシーズン中、期間限定でブランビーズ入り。テストマッチ110試合出場を最後に、すでにオーストラリア代表から退いているものの、ハードワーカーの勝負師は今なお引く手あまたで、昨年のオフシーズンはスタッド・フランセ（フランス）で助っ人となっていた。
今季ブランビーズには、オーストラリア代表主将のデイヴィッド・ポーコックがウェスタン・フォースから新加入しており、ジェイク・ホワイトHC（ヘッドコーチ）は世界最高峰のオープンサイドFL２人を活かさなければならない。ブレイクダウンでのボール争奪戦に強く、運動量豊富な両選手のどちらかをベンチで温存することは考えにくく、地元メディアの間では、日本帰りの経験豊富なベテランはブラインドサイドでの起用が有力視されている。
11年間在籍した古巣へ、３年ぶりに戻ることとなったジョージ・スミス。今週中にも合流する予定で、早ければ３月９日に地元キャンベラで行われるワラタス戦から出場する。
ブランビーズは現在、開幕から２連勝中。９年ぶりの王座奪還へ向け上々のスタートを切っている。