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「世界に近づいてきている」 女子7人制日本代表 ラスベガス大会4位 

2013.02.10

 アメリカで開催されている「ラスベガス招待大会」は現地時間2月9日に大会2日目を迎え、女子エリート7人制の部に参戦した女子7人制日本代表(Japan Selects)は4位に終わった。
 日本は準々決勝でアメリカ1と対戦し、前半に井上愛美と片嶋佑果がトライを挙げ、10−7で競り勝った。しかし、準決勝は7−14でカナダ1に惜敗。アメリカ2との3位決定戦は5−28で敗れた。
 1月28日から始まったアメリカ遠征で、「IRB 女子セブンズ ワールドシリーズ第2戦」でも経験を積んだ女子7人制日本代表は、明後日12日に帰国する予定。 


 



 


 


●浅見敬子ヘッドコーチ コメント
 今回の遠征では、世界のレベルと自分たちの足りないところを知るため、参加13選手全員を起用した。これは選手にとっても、我々スタッフにとってもチャレンジだった。リザーブに回る試合が多く悔しい思いをした選手もいたが、短い出場時間であっても、全員が自分のベストのパフォーマンスをしてくれた。
 ヒューストン(IRB女子セブンズワールドシリーズ第2戦)では自滅した場面が多かったので、ラスベガスでの大会までに選手と何が改善できるか話し合った。その上で、『思い切ってチャレンジして前に出る』『セットプレーの獲得率を上げる』の2点を掲げて臨んだ。今大会では攻撃が継続でき、攻撃時間も増えた。前に出て良いテンポでボールをつないで挙げたナイストライがあり、世界と戦うためのアタックのベースを作るという今遠征の目標は達成できたと思う。ヒューストンでの課題だったキックオフも大きく改善した。
 また、引き続き課題であるタックルも、今大会は成功率が上がった。一人目で倒しきれなくても、自分たちの武器である運動量を活かして2人目が速くサポートしていた。ただし、1対1になってしまい、2人目のサポートが遅れると食い込まれてしまうので、個々の強さを高めるとともに、そうしたシチュエーションを作らない組織防御の強化を図っていく。
 今遠征では冨田、横尾、片嶋のFW3選手が両大会を通じて良いプレーを続けていた。また、鈴木陽と鈴木彩はコンスタントにプレーメーカーぶりを発揮した。
 3月の中国遠征に向けては、アタックを次のレベルに高めるため、サポートプレーヤーの強化を図りたい。また、攻撃を継続するためにブレイクダウンにもしっかり取り組み、選手個々のボールキープ力と技術の両方を高めていく。


 



●中村知春キャプテン コメント
 今回のアメリカ遠征を通じて、チームは試合ごと、大会ごとに成長した。昨年、このラスベガス招待大会に参加したときと比べても、チームの成長を感じた。
 今まではアジアの中でやっていたけれど、ようやく、世界の壁に近づき始めたと実感した。ただ、相手にトライを1本取られたあとの修正力や、自分たちのチャンスにトライを取りきれないところについては、まだこれからも、やっていかなければいけない。
 今までジャパンの強みはフィットネスだったが、そこにチームワークとポジティブさが加わった。タフな試合が続く中、試合中のメンタルも大切になる。今回の遠征では、試合でしか得られない経験を積むことができた。思っていたよりも、世界に近づいてきている。


 


 


●FW 冨田真紀子 コメント
 最後の最後で力を出し切れない、ボールを繋げない、詰めが甘い、というのが自分たちの課題だと感じた。一人ひとりが勝っている部分はあっても、7人でうまく機能しない。また、一人ひとりの少しずつの詰めの甘さが、7人になると大きな詰めの甘さになってしまった。
 世界に近づいてきたけど、勝つにはまだ遠い。勝つラグビーにこだわり、さらにフィットネスを突き詰め、余裕をもってアタックをすることなど一つ一つの課題をクリアしていきたい。


 

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