気迫十分のコカ・コーラ。4トライ目を挙げたFBウマガマーシャルとサポートしたPR平原
(撮影:松本かおり)
東京・秩父宮ラグビー場で10日、第50回日本ラグビーフットボール選手権大会の2回戦が行われ、神戸製鋼とパナソニックが勝って準決勝進出を決めた。
神戸製鋼はコカ・コーラウエストと対戦し、45−29で勝利を収めた。この一年間、日本選手権でトップリーグ勢を倒すことを目標に地域リーグで力をつけてきたコカ・コーラウエストが、自陣からでも回す果敢なアタックを見せ、前半の神戸製鋼のリードはわずか4点(33−29)。しかし後半、底力があるトップリーグ3位チームはWTB大橋由和とNO8前川鐘平のトライで突き放し、堅い守りでコカ・コーラに得点を許さなかった。
同会場での第2試合に登場したパナソニックは、4季連続学生日本一である帝京大の挑戦を受け、54−21で退けた。
日本代表キャップホルダーのWTB北川智規が鮮やかなステップワークと勝負強さを見せ、パナソニックが序盤の主導権を握った。対する帝京大は、視野が広く走力もあるCTB荒井基植が2トライを奪い、前半は19−14で折り返す。
しかし、スピードとフィジカルの強さ、経験で勝るパナソニックが後半は圧倒して5トライ追加。勇敢な学生チャレンジャーに厳しいレッスンを授けた。敗れた帝京大だが、最後にキャプテンのHO泉敬がインゴールに飛び込み、プライドを見せた。
準決勝は2月16日に行われる予定。神戸製鋼は大阪・近鉄花園ラグビー場で第2シードの東芝と対戦し、パナソニックは秩父宮で、2季連続2冠を狙うトップリーグ王者のサントリーに挑む。