ヨーロッパの強豪6カ国による「シックスネーションズ」が先週末に華々しく開幕し、相次ぐ好ゲームでファンを興奮させているが、同時期に戦いの火ぶたが切って落とされた2番手グループによる「欧州ネーションズカップ 1A」も、例年以上に注目を集めている。
実は「2012−2014 欧州ネーションズカップ1A」は、2015年のラグビーワールドカップ予選を兼ねており、2年間(2013年と2014年)の総合成績で上位2チームにワールドカップ出場権が与えられることになっている。3位は敗者復活の可能性を残し、4位以下ならば、2015年ワールドカップ出場の夢は消えるのだ。
2枚の切符をかけて争うのは、下位グループの1Bから昇格してきたベルギー以外はみな、ラグビーワールドカップ経験国。1987年の第1回大会から前回のニュージーランド大会まですべての大舞台に立っているルーマニアと、世界ランキングでは1Aグループのトップを行くグルジア(2003、2007、2011W杯)、そしてロシア(2011W杯)、ポルトガル(2007W杯)、スペイン(1999W杯)がしのぎを削る。
2月2日に行われた開幕節の結果は、ロシアが13−9でスペインに勝利し、グルジアは17−13でベルギーを破り、ルーマニアは19−13でポルトガルを下した。いずれも7点差以内の接戦であり、負けたチームもボーナスポイントを獲得している。
なお、2015年大会開催国のイングランドと、2011年ワールドカップで成績上位(トップ12)だったフランス、ウエールズ、アイルランド、スコットランド、イタリアは自動的に2015年大会の出場権を得ているため、予選には参加しない。
欧州1Aよりも下のグループ国は、地区予選からダイレクトで夢への切符をつかむことはできないが、ワールドカップ予選初参加のキプロスにも、世界ランキング100位のフィンランドにも、最終プレーオフに進む道は開かれている。
※ 2012−2014 欧州ネーションズカップ 1A 順位表
http://rugby-rp.com/n_league.asp?code_s=100010001005