スポーツ情報サイト『FOX SPORTS』は2月7日、現在トゥールーズ(フランス)に在籍している元オーストラリア代表のSHルーク・バージェスが母国ラグビー界への復帰を望んでいると報じた。すでにメルボルン・レベルズとブランビーズが調査を進めており、古巣のワラタスも興味を示しているという。
第1子が昨年11月に産まれたばかりで、家族の事情が帰国を望む第一の理由とされているが、6月にブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズと対戦するワラビーズ(オーストラリア代表)への復帰も念頭にあると思われ、来季も保有権を持つトゥールーズが早期リリースに応じれば、可能性はある。
しかしながら、欧州を代表する強豪のトゥールーズは、今季ハイネケンカップ(欧州カップ)では準々決勝進出を逃したものの、フランス最高峰リーグ(トップ14)では現在2位につけており、3連覇を狙っている。チームにはフランス代表のSHジャン=マルク・デュサンがいるが、パワフルで経験豊富なバージェスは大事な戦力だ。決勝進出となれば少なくとも、6月1日まではフランスにいなければならない。
オーストラリア代表とライオンズのテストマッチ第1戦が行われるのは6月22日。オーストラリア・ラグビー協会はワラビーズの選手選考について、南半球スーパーラグビー(2月15日〜8月3日)でのプレーを求めており、仮にトゥールーズが今シーズン終了後にバージェスを放出するならば、代表復帰の実現性が高いのは8月17日開幕のラグビーチャンピオンシップ(南半球4カ国対抗戦)かもしれない。
バージェスは現在29歳。2011年ワールドカップにも出場しており、37テストキャップを持つ。