シックスネーションズ(欧州6カ国対抗戦)が2月2日に開幕し、アイルランドとイングランドが白星発進した。
敵地ミレニアムスタジアム(カーディフ)に乗り込んだアイルランドは、昨年大会を全勝で制したウエールズを30−22で下した。年内の引退が噂されている大黒柱のCTBブライアン・オドリスコルが足首の手術を経て完全復活し、攻守両面で活躍。針の穴を通すような正確なパスでWTBサイモン・ジーボの先制トライを演出し、後半早々には同国代表テストマッチで自身46トライ目を挙げた。
ウエールズは昨年6月から8連敗。
2年ぶりの王座奪還を目指すイングランドは、地元トゥイッケナムでスコットランドと対戦し、38−18で勝利をものにした。
2011年の南半球スーパーラグビーで最多トライゲッターとなったニュージーランド出身のWTBショーン・マイトランドが、スコットランド代表デビュー戦でトライを挙げ、一時はリードを許したイングランドだったが、SOオーウェン・ファレルのブーツで主導権を奪い返し、30分にWTBクリス・アシュトンがゴールラインを越えて5点を追加。後半2分にはイングランド代表12番をつけて初キャップ獲得のCTBビリー・トゥエルブトゥリーズがトライを決め、勢いをつけた。
2国間で争われ、130年以上の歴史を持つカルカッタカップは、3年連続でイングランドが手にした。
開幕節もう1試合のイタリア対フランス戦は、3日にローマのスタディオ・オリンピコで行われる。