アイルランド代表のSOジョナサン・セクストン(27歳)が、今シーズン限りで同国の強豪レンスターを退団することが明らかとなった。25日、アイルランド・ラグビー協会が発表した。フランスのラシン・メトロ入りが有力視されており、『アイリッシュ・タイムズ』紙は、アイルランド人選手として史上最高額となる年俸75万ユーロ(約9200万円)の2年契約でサインを交わしたとみられる、と報じた。
一部情報では、セクストンのレンスターでの今季年俸は30万ユーロ(約3700万円)といわれている。
ウエールズでは近年、一流選手たちのフランスへの流出が相次ぎ問題となっているが、これまで大半のトッププレーヤーを国内に留めることができていたアイルランドにも、その波は近づいているのかもしれない。
ニュージーランド協会やオーストラリア協会などは海外でプレーする選手を代表に招集しない方針を取っているが、アイルランドの場合は、レスター・タイガース(イングランド)に在籍しているFBジョーダン・マーフィーや、オスプリーズ(ウエールズ)の一員だったWTBトミー・ボウ、セール・シャークス(イングランド)のPRトニー・バックリーがアイルランド代表として2011年ワールドカップでプレーしており、ナショナルチームへの情熱を持つセクストンの代表キャリアは続くと思われる。
テストマッチは34試合を経験。現在、欧州ナンバーワンSOという声もあり、今年結成されるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの10番も期待されている。