ラグビーリパブリック

昨季準優勝のパナソニック POに向け一体感出せるか

2013.01.19


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ワイルドナイツの最前列に立つHO堀江翔太
(撮影:BBM)


 


 


 日本最高峰ラグビートップリーグ(TL)で昨季準優勝のパナソニックは、今季のリーグ戦を3位通過し上位4強でのプレーオフ(PO)に参加。20日の準決勝では、同2位の東芝と対戦する。2月から南半球最高峰リーグ・スーパーラグビーへ挑戦のキーマンも先発予定だ。



 キックでの陣地獲得と堅い守りを看板とし、2009年度まで日本選手権3連覇を果たした三洋電機を前身とする同部。名称変更と同時に就任した中嶋則文監督は今季、個々がスペースへ果敢に駆け込む攻撃をより重視する。従来は相手の攻め疲れを誘う向きのあった守備でも、コーチ陣は「(自分達から)前へ出ろ」と連呼した。チームはスタイルの転換にやや苦労しリーグ戦では3敗を喫するも、シーズン最多トライ記録を20に塗り替えたWTB山田章仁は「集中のスイッチが入れば大丈夫じゃないですか」と言い続ける。この先の短期決戦で、チームはどれだけ相手のランナーを前で止められるか。



 東芝戦では、豪州・レベルズ入りを決めたHO堀江翔太が先発 。かねてから「レベルズとパナソニック、両方にとってハッピーになればいい。日本ラグビーのためにも(国内の試合には)なるべく出たい」と、PO出場には意欲的だった。今季はオタゴ代表の活動などでチームを抜けることも多かったが、「初めて私達のラグビーをするわけではない」と中嶋監督。数年来クラブの文化を維持したHO堀江の存在を高く評価している。



 パナソニックと東芝のPO準決勝は14時、東京・秩父宮ラグビー場でキックオフ。



(文・向風見也)

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