ラグビーリパブリック

POに挑む東芝 相手に囚われず前へ突き進む

2013.01.19


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ワードワーカーの東芝LO大野均
(撮影:BBM)


 



 日本最高峰ラグビートップリーグ(TL)は、上位4強でのプレーオフ(PO)が開幕する。20日の準決勝では、リーグ戦2位通過の東芝が同3位通過のパナソニックと対戦。力強さを重視するスタイルをより徹底し、前年度のPOで敗れた相手へのリベンジを期す。



 就任2年目の和田賢一監督は「ラグビーはFW」を持論とする。今季のリーグ戦でも言葉通りのスタイルを意識し、短期決戦を前に「自分たちが何で戦うか。その点をぶれずにやっていきたい」と意気込む。前年度のPO準決勝では、パナソニックに25−37で敗れた(2012年2月19日・東京・秩父宮ラグビー場)。14日前の同じ場所で59−25と快勝も、再戦時は相手の守備の推進力が増していると感じた。和田監督は「相手が2週間前のパナと違うパナだった。そこでチームがばたばたした。(ボール保持者をサポートする)2、3人目の選手がよそ行きのラグビーをした」と振り返る。



「(次は)自分たちの戦う場に相手を引きずり込まなくちゃいけない。フィジカルの勝負をする。まずはFWとFWの戦いを制する。それからBKとBKの戦いを制する」



 歴代3位である日本代表63キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)取得のLO大野均も「まずは東芝の強みである圧力(を示す)。パナソニックの前に出るディフェンスを相手にミスをせず、前に出る」。前日の降雪を受け、15日の午前練習後はチーム全員で雪かきを行った。LO大野は「皆、自主的に残ってやった。(PO準決勝の)メンバー外の選手がやってくれていたので。これも東芝の強さだなと。ビッグマッチの前にこういうことがあると、チームがひとつになる」と笑った。



 パナソニックとの勝負は14時、秩父宮でキックオフ。



(文・向風見也)

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