スコットランド代表のSHとして歴代最多キャップを持つマイク・ブレアー(31歳)が、インターナショナルラグビーからの引退を決断した。1月7日、スコットランドラグビー協会が発表した。
2012−13シーズンからフランス(ブリーヴ)でプレーしており、環境が変わった家族との生活を優先したいというのが理由のひとつ。そして、2015年のワールドカップで自分がスコッドにいるのは年齢的に考えて現実的ではなく、その戦いに向けて大胆な変革が求められているスコットランド代表のために、チームの中枢を担うポジションで、他の選手たちに経験を積ませてあげたいと思ったことも、ナショナルチームのジャージーをたたむ要因になったという。
2002年の代表デビュー以来、ワールドカップ3大会(2003〜2011)を含むテストマッチ85試合に出場。そのうち14試合で主将を務めた。さらに、2008年にはスコットランド代表選手として初めて、IRB(国際ラグビーボード)の年間最優秀選手賞候補にノミネートされた。
「10年以上も母国を代表することができて幸せだったし、国全体を味方につけて満員の大観衆の前でプレーした興奮をもう味わえないのかと思うと寂しい。2008年に地元マレーフィールドで行われたイングランド戦をキャプテンとして戦い、15−9で勝利したときの大歓声は今でも覚えている」(ブレアー談:スコットランド協会HPより)
代表戦からは退くブレアーだが、ブリーヴでのプレーは続ける予定。
偉大なSHが去り、指揮官がスコット・ジョンソン暫定ヘッドコーチになったばかりのスコットランド代表は、2月2日にシックスネーションズ開幕戦でイングランド代表と対戦する。