ラグビーリパブリック

いよいよトップリーグプレーオフ 闘志燃やす指揮官たち SBWも復活へ

2013.01.08


PO


左からサントリー・大久保監督、神戸製鋼・苑田HC、パナソニック・水間FWコーチ、東芝・和田監督
(撮影:BBM)


 



 1月19日から始まる『ジャパンラグビー トップリーグ 2012-2013 プレーオフトーナメント』。先週末の戦いが終わって準決勝のカードも確定し、4強はそれぞれ、頂点への道筋を思い浮かべている。1月8日の午後には日本ラグビー協会で記者会見が開かれ、各チームの指揮官が決戦への思いを語った。



 トーナメント初日、1月19日に行われる試合で対戦するのはサントリー(リーグ戦1位)と神戸製鋼(同4位)。サントリー・大久保直弥監督と神戸製鋼・苑田右二ヘッドコーチはともに法大の卒業だが、先輩と後輩の関係。大学からラグビーを始めた大久保監督は、「自分にラグビーを教えてくれたのが苑田さんなんです(苑田HCが2学年上)」と相手に敬意を表したうえで、「リーグ戦の1位がプレーオフでも勝てるなんて保証はない。気を引き締めて戦うだけ。すべての希望的観測など捨てて、いい準備をしたい」と語った。対する苑田HCは、「うちはチャレンジャー。(サントリーは)戦いを挑むにふさわしい相手。ファイティングスピリット、ネバーギブアップの気持ちを持って思い切り戦いたい」。



 1月20日に対戦する東芝(同2位)、パナソニック(同3位)からは、和田賢一監督(東芝)と水間良武FWコーチ(パナソニック)が参加した。「ここ2年セミファイナルで勝っていないので、まず突破したい。昨年はパナソニックに負けているのでリベンジしたいですね」と語ったのは和田監督。「今季のテーマはブレイクスルーです。すべてを出し切り、突破したい」と続けた。体調不良の中嶋則文監督に代わって急遽会見に出席した水間コーチは、「東芝と戦うときはいつも肉弾戦になる。そこで負けないように戦う」と語り、こちらも真っ向勝負で臨む姿勢を示した。また、スーパーラグビー入りが決まっているHO堀江翔太、SH田中史朗、故障からリハビリ中のソニー=ビル・ウィリアムズ(SBW)の出場については「(規定の)試合48時間前までは明かせません(笑)」と煙にまいたものの、会見後の囲み取材で「SBWの調子は上がってきてますよ」と語った。



 最後に「トーナメントのキーマンは?」と尋ねられ、4人はそれぞれ答えた。


 


■サントリー・大久保監督


「スタメンが決まっているのはジョージ(スミス)だけ。彼の経験はチームの芯になる。縦横無尽に走ってくれるはず」



■神戸製鋼・苑田ヘッドコーチ


「橋本(大輝)キャプテンが(戦列に)戻ってきます。彼が先頭に立ち、体を張って、タフに戦ってくれるはず」



■パナソニック・水間FWコーチ


「NO8のホラニ龍コリニアシ。FWコーチとして、突破力とリーダーシップに期待したい」



■東芝・和田監督


「豊田(真人)キャプテンですね。チームをまとめ、FWをまとめる。やっと(笑)キャプテンらしくなってきた」



 それぞれのプライドがぶつかり合う日まで、あと10日あまり。研ぎ澄まされたトップ4のせめぎ合いが、日本最高峰リーグのてっぺんを争うにふさわしい熱闘になることを願いたい。


 

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