突破を試みる御所実のLO桐山大輝。チームは粘り強く戦い、頂点へ向けまた一歩前進
(撮影:BBM)
2012−13シーズンの全国高校ラグビー大会で、ベスト4最後の切符をつかんだのは御所実(奈良)だった。1月3日、大阪・近鉄花園ラグビー場での準々決勝第4試合でAシードの秋田工と対戦し、17−12で接戦をものにした。
先制したのは、春のセンバツで全国4強入りの秋田工だった。前半9分、モールで押し切り、FL宮川智海がインゴールで押さえた。互いに強固なディフェンス力を誇り、しばらく得点盤は動かなかったが、29分、御所実がモールドライブでトライを返し、7−7で前半を終了した。
後半、均衡を破ったのは御所実だった。11分過ぎ、ゴール前でしつこく突進を繰り返し、キャプテンのHO竹井勇二がラインを越えた。28分には敵陣22メートル内でのペナルティから、すぐにモールを組んで前進し、PR藤田拓哉が勝負を決定づけるトライを獲得。
東北の古豪は最後まで執念を見せ、ロスタイムにバックス展開でWTB佐々木修弥が5点を返したが、ミラクル劇への時間は残っていなかった。
御所実は2年連続の準決勝進出。4年前に決勝を経験しているが、今度こそ初の栄冠獲得に向けて突き進む。