力走する石見智翠館キャプテンのSO忽那健太。花園では8強止まりだったが、センバツ準Vの実力を存分に出した
(撮影:BBM)
大阪・近鉄花園ラグビー場で1月3日、第92回全国高校ラグビー大会の準々決勝が始まり、第1試合で國學院久我山(東京第1)が29−12でセンバツ準優勝校の石見智翠館(島根)を下し、13年ぶりのベスト4入りを決めた。
前半3分、國學院久我山がラインアウトからのモールドライブでゴール前に迫り、FWが突進を繰り返してHO古田雄也が飛び込み先制した。22分には敵陣の中頃でもらったペナルティから速攻を仕掛け、キャプテンのNO8田中真一がダイナミックに走ってトライ。27分にはPR堀切厚輝もゴールラインを越え、19−0で折り返した。
早めに点差を縮めたい石見智翠館は後半早々に反撃開始。4分、自陣22メートル内でボールを回し、50メートル走6.1秒の俊足WTB宮原竜也が右サイドを約80メートル走り切ってトライを挙げた。10分にはラインアウトからモールで押し込みNO8川瀬大輝がグラウンディング。ゴールも決まり7点差とした。
しかし、流れを変えたい國學院久我山は16分、SO豊田康平が22メートルライン外からキックでボールを裏に転がし、FB佐藤航大が拾って左隅に貴重なトライを決める。最後まで攻めた國學院久我山は、30分にFW前進後、SH今野誠之が素早く拾ってインゴールに飛び込み、激闘に決着をつけた。
準々決勝残り3試合も、同日に花園で行われる。