ラグビーリパブリック

史上初の4連覇に向け 帝京大がより磐石に!

2013.01.02


teikyo semi


李聖彰のサポートを受けながら前進を試みる帝京大FB竹田宜純
(撮影:松本かおり)


 



 早大が10点リードで迎えた前半30分。対する帝京大は、敵陣ゴール前左のスクラムを押し込む。球を右へ展開するや肉弾戦を仕掛け、LO小瀧尚弘がゴールラインを割った。
 遡って23分も、帝京大は得点シーンと似た位置で相手のスクラムを崩した。その折、本来は強者のはずのPR上田竜太郎は、左肩をくるくると回す。ずっと痛めていたのだ。
 それはさておき、上田に負けなかった帝京大PR出渕賢史は自信を掴んだか。秋は強い相手との組み合いに苦しんだが、この午後は岩出雅之監督にもこう褒められた。
「今季初めて、抱きついたろうかなと思いました」
 帝京大は向かい風を浴びた前半こそ7−10とビハインドも、追い風を受けた後半は加点した。15分、自陣22メートル線付近で相手が落球。それを譲り受けたSO中村亮土がキックで敵陣トライラインの直前へ進む。力強いFW陣の核、NO8李聖彰が仕留めた。2013年1月2日、東京は国立競技場。大学選手権準決勝で、早大を38−10で制した。課題だったスクラムで手ごたえを掴み、本来の強みも活かした。充実。史上初の4連覇まであと1勝だ。


(文・向風見也)


 

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