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全国高校ラグビー2回戦 常翔学園、秋田工が圧勝 御所実は激闘制す

2012.12.30

 第92回全国高校ラグビーは12月30日(大会3日目)、2回戦が始まり、シード校が次々と登場している。



 花園は今日も雨。
 第3グラウンドの第1試合では、Bシードの御所実(奈良)が東京と対戦し、10−5で激闘を制した。
 先制したのは東京。前半2分も経たぬうちに、ゴール前スクラムからサインプレーでブラインドサイドを突き、キャプテンのSO浜岸峻輝がトライを決めた。しかし御所実は12分、PR古川太揮がキックをチャージしてそのままインゴールに持ち込み、同点。20分にも敵陣深くに攻め込んだ奈良のBシード校は、雨で相手選手がスリップしたこともあって壁を崩し、WTB坂本英人が右へ飛び込んで勝ち越した。
 後半はともに無得点。ラスト20分間のほとんどは東京が敵陣で果敢に攻めたが、御所実が粘り強く守り切り、死闘を制した。



 Aシードの秋田工は若狭東(福井)と対戦し、48−0と完勝した。前半3分、相手の落球を見逃さずに一気の反攻で先制すると、力強いモールやバックスの快走、ラックでのターンオーバーなどから、計8トライを重ねた。若狭東は闘争心を保ち、最後の笛が鳴るまで攻守で勇敢な姿を見せたが、全国の頂点を目指す秋田工の壁は厚かった。



 攻撃力高く、優勝候補の呼び声高い大阪の常翔学園(Aシード)は、スピード、フィジカル、セットプレー、個人技、集中力など、あらゆる面で萩商工(山口)を圧倒し、計12トライ。70−0で、王座奪還へ向けて好発進した。



 Bシードの大阪朝鮮は45−3でコザ(沖縄)に快勝した。モールで2トライを奪い序盤に主導権を握ると、22分には自陣深くからのカウンターアタックで、スピードあるWTB金秀昌がキックチェイスを制して追加点。スクラムでも優位に立った大阪朝鮮は敵陣でゲームをコントロールし、コザにつけ入るスキを与えなかった。



 日本航空石川は九州の強豪・佐賀工相手に必死に食らいついたが、14点差を追う後半21分、中心選手のLOオネセマ・ハフォカが危険なプレーでイエローカードとなり、追加点を奪われ0−28で屈した。佐賀工の4トライはすべてモールからだった。



 午前中行われたもう1試合は、西陵(愛知)が24−10で光泉(滋賀)を下した。西陵は、パワフルなNO8磯辺裕太主将が2トライを挙げている。


 

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