ラグビーリパブリック

創部105年目で花園初出場の太田 奮闘するも勝利ならず

2012.12.28


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今大会唯一の初出場校である太田(白パンツ)。花園での奮闘に大きな声援と拍手が送られた
(撮影:松本かおり)


 


 


 創部105年目で初めて全国高校ラグビー大会出場権をつかんだ太田(群馬)が、12月28日に大阪・近鉄花園ラグビー場で行われた1回戦に登場し、光泉(滋賀)に8−36で敗れた。
 序盤から果敢に攻めた太田だったが、先制したのは光泉。前半12分、キックレシーブからのカウンターアタックで勢いよく敵陣22メートルに迫り、WTB澤村宗助が抜けて、左サイドでパスを受けたWTB宮木司真が走り切った。3分後に太田はFB石原拓郎がペナルティゴールで花園初得点を記録したものの、19分、高校ジャパン候補の光泉SH住吉藍好がゴール前でわずかなギャップを突いて飛び込み、前半は12−3と光泉リードで折り返した。
 後半に入っても流れは変わらず、8分、光泉は相手SHへの速いプレッシャー掛けからターンオーバーし、俊足のSH住吉が約60メートル独走トライ。13分、16分にはモール力を発揮して、差を広げた。22分には、視野が広いスピードランナーの住吉が、自陣中央でのスクラムからフェイントを使って一気に抜け、これで勝負あり。
 しかし最後まで顔を上げ続けた太田は27分、SH八木田稜平が途中出場の相手SHにプレッシャーをかけて落球を誘い、こぼれ球をCTB鹿野貴也が拾って約45メートル疾走、歴史的初トライを挙げた。
 敗れた太田だが、2012年12月28日、花園に大きな第一歩を残した。


 

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