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「リーダースキル」磨いた早大FL金 帝京大との選手権準決勝へ

2012.12.27

 学生王者を決める大学選手権は来年1月2日、東京・国立競技場で準決勝がある。セカンドステージを勝ち抜いた早大(関東大学対抗戦A・4位)は、大会4連覇を目指す帝京大と激突。FL金正奎は、3年生ながらリーダーシップを期待される。



 対抗戦4位の早大は、関西大学Aリーグ1位で昨季選手権準優勝の天理大と選手権セカンドステージで同組となった。所属リーグの順位に基づき予め加算されたアドバンテージポイントはわずか「1」と、ややハンデを背負った格好(天理大のそれは「4」)。そんななかチームは3連勝、勝点をプール2位の流経大(関東大学リーグ戦1部・2位)と4の差をつけた「19」とし、国立行きを決めた。



 啓光学園中、常翔啓光学園高で主将を務めた金は今季、試合や練習を常にリードする。クライマックスでの戦いを通し、「リーダーとしても選手としても成長している」と話す。選手権前は、対抗戦上位陣を相手に終盤までリードしながら逆転負けを重ねた。「バタバタすると自分たちのラグビーを忘れて、自分たちで弱くなる。そこでリーダー陣が次に何をしようかという方向性を示せるかが問題」と反省した。その「方向性」の内容や示し方について、セカンドステージ3試合を通して学べたようだ。



 身長176センチ、体重88キロ。トップレベルの選手にあっては小柄だが、大学レベルでは「当たり負けしているとは思わない」。運動量とタックル、要所で効果的な働きを示すゲーム理解度の高さから、後藤禎和監督に「プレーの先が読める選手」と信頼される。



 選手権3連覇中の帝京大とは、2日の12時15分から戦う。11月3日の直接対決時は途中までのリードを守れず27−37と敗れているが、リベンジはなるか。


(文・向風見也)


 

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