ジャパンラグビートップリーグは12月23日、第12節の残り5試合が鹿児島・鴨池陸上競技場などで行われ、2季ぶりの王座奪還に燃えるパナソニックと、3季ぶり6回目の優勝を目指す東芝が、トップ4によるプレーオフ進出を決めた。
前節終了時に3位だったパナソニックは兵庫・ホームズスタジアム神戸で、すでにプレーオフ参戦権を獲得していた2位神戸製鋼と対戦し、25−24で勝利した。先制されたパナソニックは、FLバツベイシオネとLO劉永男のトライなどにより、後半11分まで13点リード。その後、9季ぶりの頂点を狙うトップリーグ初代王者の神戸製鋼に2トライを返されたが、27分に途中出場のルースFW西原忠佑がゴールラインを越え、終盤の猛追から逃げ切った。
鹿児島で九州電力と対戦した東芝は、計15トライを挙げて101−5と圧勝した。
開幕から全勝のサントリーは、敵地でヤマハ発動機に35−29で勝利。プレーオフ進出を逃したヤマハにとっては、日本選手権が次のターゲットとなる。トップリーグ最終節(1月6日)をいい形で締めて、1月19日から始まるワイルドカードトーナメントに臨みたいところだ。
兵庫で今年最後の試合を行ったトヨタ自動車は、リコーに52−7で快勝したが、5位以下が確定。12試合を終えて8勝1分3敗と、黒星の数はパナソニック、東芝と同数だが、今季は4トライ以上によるボーナスポイント獲得が少なく、上位との差が広がった。
今シーズン1勝もしていなかったNTTドコモは、福岡サニックスを42−13で下し、長いトンネルから脱出した。一方のサニックスはこれで11連敗となり、最下位転落で、NTTドコモとともに下部リーグ上位チームとの入替戦出場が決まった。
<トップリーグ第12節終了時 順位表>
http://rugby-rp.com/j_league.asp?code_s=100210001000
【トップリーグ プレーオフ進出】
サントリー、神戸製鋼、東芝、パナソニック
【ワイルドカードトーナメント進出】
トヨタ自動車、ヤマハ発動機、近鉄、リコー、NEC、NTTコミュニケーションズ
※ 同トーナメントの上位2チームに、第50回日本選手権大会への出場権が与えられる。
【入替戦出場】
NTTドコモ、福岡サニックス
※ 地域リーグの上位チームによるトップチャレンジ1で、3位・4位だったチームとの入替戦に臨む。