W杯、五輪で金メダルを狙う女子7人制イングランド代表
(撮影:Felix Ordonez, HKRFU)
女子7人制日本代表は、2013年のワールドカップ・セブンズで世界の強豪に挑み、2016年にはオリンピックでメダル獲得を目指しているが、上位争いで難敵となりそうなのがヨーロッパ勢だ。
もちろん、今年から始まった国際ラグビーボード(IRB)主催の女子セブンズ・ワールドシリーズで開幕ラウンドを制したニュージーランドや、2009年ワールドカップ・セブンズ王者のオーストラリア、それに世界トップ6に位置づけられているカナダとアメリカも手強い存在だが、周囲のライバルと欧州選手権などで試合を重ねているヨーロッパの女子選手は、確実にレベルを上げている。
ヨーロッパ・ラグビーフットボール協会(FIRA-AER)が発表した、女子7人制代表の最新ランキングでトップに立ったのは、香港セブンズやロンドンセブンズなどの栄冠を獲得したイングランド。今年の欧州選手権でイングランドに敗れ準優勝だったスペインが年間ランキングでも2位となった。来年の地元開催ワールドカップ・セブンズで優勝を狙うロシアは4位。アイルランドは11位だが、同ワールドカップ欧州予選でラスト5番目の切符を獲得し、初出場を決めている。
女子ラグビー専門のニュースサイト『SCRUM QUEENS』によれば、3年前まで国際舞台でプレーしたことがなかった女子7人制ウクライナ代表だが、昨年からさらに大きく順位を上げ6位にランクされた。最大9ランクアップのハンガリーは19位、グルジアも7ランク上昇して20位と力をつけている。さらに来年は、女子ラグビーの歴史をほとんど持たないトルコも欧州セブンズに参戦予定で、2016年の歴史的オリンピックへ向けて、世界規模で、新興国の成長とますますの盛り上がりが期待される。
<女子ヨーロピアン・セブンズ 最新ランキング>
1.イングランド 2.スペイン 3.フランス 4.ロシア 5.オランダ
6.ウクライナ 7.イタリア 8.ポルトガル 9.ドイツ 10.スウェーデン
11.アイルランド 12.スコットランド 13.スイス 14.モルドバ 15.ウエールズ
16.クロアチア 17.ルーマニア 18.ベルギー 19.ハンガリー 20.グルジア
21.オーストリア 22.チェコ 23.デンマーク 24.ポーランド 25.ラトビア
26.ノルウェー 27.フィンランド 28.ブルガリア 29.スロバキア 30.マルタ
31.リトアニア 32.イスラエル 33.アンドラ 34.ボスニア・ヘルツェゴビナ