ダニー・ロッソウ&ジョージ・スミス
(撮影:BBM)
シーズン序盤は好調もここまで3連敗のNTTコミュニケーションズ。前年度王者であるサントリーの接点に、とにかく、噛み付いた。しかし、2人の外国人FWに跳ね返された。
敗れたFL小林訓也は言う。
「ダニー・ロッソウはすごいパワー。ジョージ・スミスは頭が良い」
南アフリカ代表としてテストマッチ63試合に出ているロッソウはFLで先発、持ち前の破壊力を活かして突進し続けた。FLジョージ・スミスは、ロッソウに代わり後半3分から登場。11分には、向こうの好機を摘み取る。連続攻撃からパスを試みる相手SH鶴田諒に飛びかかり、落球を誘ったのだ。「どこでもジャッカル(ボール奪取)を狙う。相手がそれでボールを落としたのかはわかりませんが」。オーストラリア代表として110キャップを持つこの人、ずっと攻守逆転の契機を探していた。「嗅覚の鋭いFLはそれを狙っている」とは、対するFL小林だ。別のシーン。接点に引き込もうとジャージィを掴むも、FLスミスはすぐに振りほどき次の局面に走ったようだ。細部で反省点も多いというサントリーだが、38−7で開幕11連勝を決めた。大物2人が要所で目立った。
(文・向風見也)