ラグビーリパブリック

パナソニックが大勝でプレーオフに前進 ドコモは入替戦出場決定

2012.12.15



 


 


 ジャパンラグビートップリーグの第11節4試合が、12月15日に大阪・近鉄花園ラグビー場などで行われ、サントリー、パナソニック、リコー、近鉄が勝って勝点を伸ばした。



 前節でプレーオフ進出を決めていた昨季王者のサントリーは、東京・秩父宮ラグビー場でNTTコミュニケーションズと対戦し、38−7で勝利。開幕から無キズの11連勝で、勝点を53に伸ばした。
 前半7分にSO小野晃征のトライで先制したサントリーは、CTBニコラス ライアンのキックで得点を重ねてリードを広げると、35分には南アフリカ代表コンビが活躍。SHフーリー・デュプレアが22メートル内を鋭く切り裂いてゴール前に迫り、最後は久々の先発出場となったFLダニー・ロッソウがインゴールへ飛び込んだ。しかしこの攻撃で、デュプレアはタックルを受けた際に右膝を痛め、退場した。プレーオフに向けて怪我の程度が心配される。
 後半、NTTコムはゴール前密集からHO白隆尚が飛び込んで完封を免れたが、王者の壁に穴をあけたのはこの1回のみ。ディフェンスが安定していたサントリーは、攻撃では計5トライを奪い、きっちりボーナスポイントを獲得している。
 NTTコムはこれで5勝6敗。勝点は23のままで、プレーオフ進出の望みは絶たれた。



 大阪で九州電力と対戦したパナソニックは、計11トライを挙げて76−35と大勝し、8勝3敗(勝点40)で4強以上をしっかりキープした。
 試合開始早々に相手が危険なプレーで1人欠き、パナソニックは序盤から猛攻。ラインアウトからの攻撃でWTB三宅敬が抜けて先取点を挙げると、FB田邉淳、WTB山田章仁も続いてゴールラインを越え、20分にはCTB笹倉康誉のトライで早くもボーナスポイントを獲得した。24分には、SO野口裕也がハーフウェイから抜け、WTB山田がサポートしてフィニッシュ。山田はこれで今季18トライとし、2006年度の北川智規(三洋電機/パナソニック)と昨季のネマニ・ナドロ(NEC)が作った、リーグ戦のシーズン最多トライ記録にあと1本と迫った。
 一方、前半で43点差をつけられた九州電力だが、最後まで集中力を切らさず、前半のFL松本允に続き、後半はCTBドウェイン・スウィーニーとWTB早田健二が2本ずつトライを決め、ボーナスポイントを獲得している。2勝9敗と黒星を増やしたが、勝点を14に伸ばし、入替戦出場回避へ前進した。



 花園ラグビー場でのもう1試合も、両チーム合わせて12トライが生まれるアタッキングゲームとなり、攻め勝ったホームの近鉄が44−39でキヤノンを下した。
 後半開始早々に近鉄が4トライ目を挙げ、最大17点差をつけられたキヤノンだったが、WTB大居広樹とSOカラム・ブルースのトライなどで接戦に持ち込み、後半28分にはペナルティトライとゴール成功で1点差に迫った。しかし近鉄は31分、敵陣深くでのペナルティから速攻でNO8レプハ・ラトゥイラがトライを奪い、辛くも逃げ切った。
 近鉄は、6勝5敗(勝点31)で暫定5位に浮上。キヤノンは11位のままで、3勝8敗(勝点19)となっている。



 滋賀の皇子山総合運動公園で行われた試合は、リコーが44−14でNTTドコモに快勝。6トライを挙げて5勝6敗(勝点28)としたリコーに対し、NTTドコモは開幕から11連敗(勝点2)で入替戦出場が決まった。
 

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