ラグビーリパブリック

4連覇目指す帝京大が苦しみながら大勝 大学選手権セカンドステージ

2012.12.09

 ラグビーの大学日本一を争う全国大学選手権のセカンドステージは9日、各地で7試合があった。東京・秩父宮ラグビー場では4連覇を狙う帝京大が、拓殖大を65-3と圧倒。所属するDグループでの勝点を9とし、同日に福岡工業大を43-12で制した立命館大(大阪・長居スタジアム)と並び首位となった。敗れた拓大は勝点2の3位。



 序盤こそ拓大にやや攻め込まれた帝京大だが、最後は完勝した。前半37分以降の10分間は、攻撃の核であるSO中村亮土をシンビンで欠きながらも3トライを決める。岩出雅之監督は「一番、気合が入ったのは14人のところ。逆に見れば、学生の気持ちに隙があったのかな」と振り返った。序盤はプレーの精度を高め切れなかったとし、「ハーフタイムに『執念が足りない』と言いました。監督として、それを作れなかったと反省しています」と続けた。



 一方、敗れた遠藤隆夫監督は「ブレイクダウン(ボール争奪局面)、ディフェンスの勝負だと思って臨みました。そこで1歩でも前に出る、と。点では(局面によっては)前に出られたけど、全体としては動かされて、外のスペースで取られた」と話した。接点の攻防では「以前(練習試合などで)帝京さんとやったときは、スクラム、タックル、ブレイクダウンで完全に遊ばれていた。(この日の出来を考えると)うちも成長したのかな」と手ごたえを掴んだが、「まだ勝負としては…」。時間を重ねるうちに課題を修正した、帝京大の対応力を評価した。


(文・向風見也)


 

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