今季の関東大学リーグ戦1部で7位に終わった大東文化大は8日、同2部2位の山梨学院大との入替戦を行う。新人ながらここまで全試合に先発したLO/NO8長谷川崚太は「1部に残るには勝つしかない」と話す。
チームは11月24日、関東学院大とのリーグ戦のラストゲームを47−24で制した(東京・上柚木公園陸上競技場)。NO8で先発の長谷川は、後半27分に自軍ボールラインアウトから展開されたボールをもらい守備網を突破。そのままトップスピードで駆け抜け、約70メートルの独走トライを決めた。「(抜け出したあとは)パスしたらミスが起きると思ったので、確実にトライを、と思いました」と笑った。身長188センチ、体重96キロ。50メートル走6.1秒のスピードを誇る大柄な新人は、試合後、トップリーグをはじめとした複数の社会人チーム関係者に興味を持たれた。
6月は20歳以下日本代表として、アメリカ・ソルトレイクシティでのジュニアワールドトロフィーに出場。日本ラグビー協会の若手強化プロジェクトであるジュニア・ジャパンでもリストに加えられる。LOやNO8のレギュラーとして臨んだ大学レベルの試合では「身体が大きくて強い選手ばかりで。セットプレーとかでそれを感じました。運動量も増やしたい」と実感した。所属先の全体練習後、ウエイトトレーニングや走り込みなどに時間を割いて課題克服に努める。
「(入替戦は)出れない人の分まで自分が頑張る。1年目から出してもらっているんで、身体で返していかないと。出してくれた(青木忍)監督やコーチたちにも申し訳ない気持ちがありますし」
チームにとって今季最後の公式戦は、埼玉・熊谷ラグビー場で12時にキックオフ。
(文・向 風見也)