早稲田の主将、上田竜太郎(写真中央)は最前線から魂と肉体をぶつける
(写真:早稲田スポーツ新聞会)
ケガにより早慶戦を欠場していたキャプテンが帰ってきた。早大ラグビー蹴球部第95代目の主将・上田竜太郎。今回の早明戦へ懸ける思いは誰よりも強い。
「一番悔しい試合です。試合後悔しくて泣きました・・・」。上田竜がそう振り返るのは、1年時の新人早明戦のこと。早大はなす術なく、0−96で歴史的大敗を喫する。入学して間もなく、永遠のライバルから味わった堪え難い屈辱。あれから3年。互いに最上級となり迎える伝統の早明戦。上田竜は誰よりもリベンジへの思いは強い。「これまでの早明戦も全て勝ってきたけど、自分たちの代で勝って初めてリベンジができる。自分が出てない奴らのためにも何ができるかって、勝ち切るだけです」。出場できない同期の思いも受け取り、上田竜は早明戦を戦うことを誓った。
強力FWを擁する明大との一戦では、スクラムが勝敗のカギを握る。早大の最前線、そこには仲間そして勝利のために体を張り続けるスキッパーの姿があるはずだ。
(文・早稲田スポーツ新聞会 中川隆盛)