長い欧州遠征から帰国し、記者たちの問いに答える大野均
(撮影:向風見也)
1カ月の休止期間中だった日本最高峰のラグビートップリーグは12月1日、各地で再開。11月は日本代表として欧州遠征に参加した東芝LO大野均は、同日にヤマハ発動機と行う第9節(埼玉・熊谷ラグビー場)に先発する。
27日に帰国した。10日のルーマニア代表戦(ブカレスト)にはフル出場し、34−23で勝利。ジャパンが敵地でのテストマッチ(国同士の真剣勝負)で欧州諸国代表を下す、初めての瞬間を体感した。25−22で制した17日のグルジア代表戦(トビリシ)では、テストマッチ出場により得られるキャップ数を国内歴代3位の「63」に更新した。
「今回は久しぶりの遠征でフレッシュな気持ちで行けたので、ベテランだからどうこうというのはない。逆にヨーロッパに勝った試合に出れたのは嬉しいし、メモリアルでした」
29日には東芝の練習に参加し、「昨日(28日)の夜に結構、寝れたんで、時差ぼけもなく。疲れは感じなかったです。試合までには万全になると思う」と話した。久々に合流した所属先のトレーニングでは、激しいぶつかり合いがなされた。ゲーム前の調整にも関わらず、途中、控え選手数名が怪我で抜けた。激しさをモットーとするこのクラブで在籍12年目の大野は笑った。
「これが東芝。(休まず走り続ける)エディー・ジャパンとは違うハードさがありました」
東芝とヤマハ発動機の一戦は13時、キックオフ。
(文・向風見也)