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【早明戦展望 vol.2】 早大イチオシFW 復活を遂げた男、垣永真之介

2012.11.30


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ジュニア・ジャパンでもあるPR垣永真之介。走りには馬力がある
(写真:早稲田スポーツ新聞会)


 


 


 今季のワセダを語る上で忘れてはいけないのがFW陣の奮闘だろう。スクラムやモールでは王者・帝京大にも引けを取らない強さを見せている。そのFWの最前列で体を張り、攻撃の突破口となるのがプロップ垣永真之介(スポ3=東福岡)だ。
 強豪・東福岡から鳴り物入りでワセダに入学。1年時からレギュラーを獲得し、全国大学選手権の決勝も経験した。だがその試合で大ケガを負い、2年時はシーズンの大半をリハビリに充て、公式戦でスタメンに名を連ねたのもわずか1回と悔しさを味わった。
 そして再起を誓い臨んだ今シーズン。ここまで皆勤賞と見事な復活劇を見せた。持ち味であったフィールドプレーは冴えわたり、チームに無くてはならない存在となっている。
 特に顕著な活躍を見せたのは、前節の慶大戦だ。ボールを持つと、得意の突進で何度も敵を弾き飛ばし、好機を演出。ディフェンス面でも力強いジャッカルを見せ、敵から攻撃の芽を摘んだ。だが自身の活躍については、「満足いくものではない」と思い描く理想像にはまだ届いていない。これから真価を問われる伝統の早明戦、さらには全国大学選手権が控えている。復活を遂げた大男の更なる飛躍に目が離せない。


(文・早稲田スポーツ新聞会 坂田謙一)


 

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