欧州遠征から帰国直後の堀江翔太
(撮影:向風見也)
来季、南半球最高峰リーグであるスーパーラグビーのメルボルン・レベルズ入りを決めたパナソニックHO堀江翔太が27日、日本代表の欧州遠征から帰国。「モチベーションを下げずに、よく頑張ったなって感じですね」と話した。
今年10月まで、オタゴ代表としてニュージーランド(NZ)の地方代表選手権「ITMカップ」に出場。かねてからパナソニックのチームメイトであるLOダニエル・ヒーナンの代理人を通じ、2010年創設の新興チームであるレベルズに売り込みをかけていた。比較的、外国人HOが受け入れられやすいとされていたためだ。「ニュージー(NZ)は、もうITMをやってた10月の段階で枠が埋まっていた」。欧州滞在中、現地事情に詳しいエディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチや代理人から加入の見込みが高いと知らされる。そして今回の帰国日から「だいたい1週間前」に、オーストラリア協会の承認を得て入団が決まった。26歳。帝京大卒業後にNZへ留学して以来、ずっと目標としてきた最高峰リーグへ挑戦することとなる。
「本当に嬉しかったっすよ。(年齢的に)ぎりぎりですけど、思っていた夢、目標に手が届いた。まぁ、ツアー中やったんで、そんなに歓喜はしてないですけど。ひとりで小さく喜んでました。選ばれるだけでなく、試合に出たい。次の目標に向かって頑張らなあかんと思います」
関係各所との細かな調整は済んでいないとしながら、今季を含め国内のトップリーグでのプレーも続けたいとした。「エージェントと話したのは、両方(レベルズとパナソニック)にとってハッピーだといいよね、と」。パナソニックは12月2日、太田市運動公園陸上競技場でトヨタ自動車との第9節を戦う。
(文・向風見也)