止まらないスピードスター、中鶴隆彰
(写真:早稲田スポーツ新聞会)
大学屈指の両WTBを擁する早大。2年時から赤黒不動の右WTBを務めているのが中鶴隆彰(スポ4=福岡・西南学院)だ。2年連続で2ケタトライを達成している中鶴。昨年の早慶戦でも、ハットトリックを達成している。ラストイヤーを迎えた今季、春夏合わせて10試合で15トライを奪う大暴れで、対抗戦へ突入した。しかし未だ4トライと、やや調子に乗り切れていない。筑波大、帝京大相手にインゴール手前でトライを阻まれるなど悔しい思いをしている。早大が勝利するためには、このフィニッシャーの復調が不可欠だ。
中鶴の最大の強みは加速力。50メートル走5秒9の俊足を生かし、一気に相手を置き去りにする。一度トップスピードに入った中鶴を止めることは難しい。チェンジオブペースで緩急をつけ、弧を描くスワーブで大外を破る。早大が誇るトライゲッターは何度もトライを演出してきた。昨年同様、早慶戦での活躍に期待がかかる。
(文・早稲田スポーツ新聞会 中川隆盛)