堀江翔太
(撮影:BBM)
パナソニックワイルドナイツのHO堀江翔太(26歳)が、南半球スーパーラグビーのメルボルン・レベルズ(オーストラリア)に入団することが決まった。21日、パナソニックが正式に発表した。クラブチームの大会としては世界最高峰といわれるスーパーラグビーに日本人が挑戦するのは、ハイランダーズ(ニュージーランド)入りするチームメイトのSH田中史朗に続き、2人目。今季、堀江は田中とともにニュージーランドの古豪オタゴに入団し、NZ国内選手権「ITMカップ」で奮闘していた。
日本代表の中心選手でもある堀江は現在、ヨーロッパに遠征中。朗報を受け、「メルボルン・レベルズの一員となることを非常に光栄に思います。チームの勝利にできる限り貢献し、スーパーラグビーで日本人選手の可能性を証明したいと思います。パナソニックなど、皆様のご理解とサポートで今回のような素晴らしい舞台に立つことができました。皆様に恩返しができるように全力を尽くしたいと思います」と所属チームを通じてコメントを発表した。
また、2人のスーパーラグビー選手を誕生させたパナソニックワイルドナイツも、「田中のハイランダーズ入りに続き、堀江もITMカップからステップアップしてメルボルン・レベルズの一員としてスーパーラグビーに参戦するということは、チームとして非常に喜ばしいことです。日本人初となるスーパーラグビープレーヤーがチームから同時に2人も誕生したことは光栄です。それぞれの活躍を観ることも楽しみですが、チームも2人から刺激を受け、お互いに切磋琢磨していきたいと思います」と、快挙を喜んでいる。
世界3強であるニュージーランド、南アフリカ、オーストラリアのトップ選手たちが集い、15チームで南半球王座を争うスーパーラグビー。レベルズは2010年にメルボルンに誕生したばかりの新しいチームで、初参戦の2011年は最下位だった。今年も13位(豪州カンファレンス4位)と振るわなかったが、オーストラリア代表の若き万能BKスター2人、カートリー・ビールやジェームズ・オコナーが在籍し、来季に向けてはルースFWのスコット・ヒギンボッサムをレッズから獲得するなど、初のプレーオフ進出に向けて、チームとファンのムードは高まっている。指揮官は、サントリーでコーチングコーディネーターを務めた経験があるダミアン・ヒル。また、元オーストラリア代表の2人、九州電力でプレーしたナイサン・グレイと、ワールドでジャパンラグビートップリーグ経験を持つマット・コベーンがアシスタントコーチであることも、堀江にとっては心強い。