早大が誇るトライゲッター原田季郎
(写真:早稲田スポーツ新聞会)
関東大学対抗戦も終盤に入り、今年も11月23日(金)に開催の早慶戦が迫ってきた。タレント豊富な筑波大と王者・帝京大に敗れ、すでに優勝の可能性が消滅している早大だが、この一戦は対抗戦のなかの1試合という位置づけではなく、伝統校同士のプライドを懸けた戦いだけに、負けは許されない。
しかし、懸念材料も少なくない。昨季ここまで45だった失点は今季87と大幅に増えている。特に目立つのは試合終了間際、相手BKに崩されるかたちでの失点だ。筑波大戦では最後の10分で3トライを許し、逆転負けを喫しており、帝京大戦も同様に、終盤にスコアをひっくり返された。またペナルティの数も多く、ペナルティ後のタッチキックで自陣奥深くへ入られ、ラインアウトモールなどFWを使った攻撃で失点する形も何度か見られた。一つの失点が命取りとなる大舞台では、自陣での反則に細心の注意を払いたいところだ。
一方攻撃面では、プロップ上田竜太郎主将(スポ4=東福岡)を中心に、早大FWの強みであるセットプレーでプレッシャーをかけることができる。また、両翼には大学屈指のトライゲッターであるWTB中鶴隆彰(スポ4=福岡・西南学院)とWTB原田季郎(教4=福岡・筑紫)が待ち構えており、本領を発揮し快足を飛ばせば、大量得点も期待できる。
これまでの両校の戦いぶりを見れば、早大優位は間違いない。いかにミスをなくし平常心で自分たちのラグビーができるか。勝負はここに懸かっている。
(文・早稲田スポーツ新聞会 坂田謙一)