ラグビーリパブリック

全国高校V候補の常翔学園、御所実も花園へ 残る予選は23日

2012.11.19

 新たに9チームが第92回全国高校ラグビー大会出場を決めた。11月18日に各地区の予選を制し、高校ラグビーマンの聖地『花園』へ向かうことになったのは、東海大翔洋(静岡)、光泉(滋賀)、常翔学園(大阪第1)、大阪朝鮮(大阪第2)、大阪桐蔭(大阪第3)、御所実業(奈良)、倉吉総合産業(鳥取)、尾道(広島)、大分舞鶴(大分)。



 強豪校ひしめく大阪では、日本一の経験がある東海大仰星、常翔啓光学園などが涙をのんだ。
 前年度全国大会の準優勝チームであり、今春のサニックス・ワールドラグビーユース交流大会で日本勢として唯一ベスト4入りしていた東海大仰星は、大阪第1地区予選決勝で常翔学園と対戦し、21−34で敗れた。第91回全国大会ベスト4の常翔学園は2年連続33回目の大舞台となり、17季ぶりの優勝を狙いに行く。日本の高校ラグビー界でトップクラスの攻撃力を持つ重一生はFBからSHに転向して新境地を開いており、花園での大暴れが期待される。
 校名が啓光学園だった時代に、戦後唯一の全国高校ラグビー大会4連覇を達成した名門、常翔啓光学園は、大阪府第2地区トーナメント決勝で大阪朝鮮高級学校と対戦し、7−14と惜敗した。大阪朝高は4年連続7回目の花園に挑む。
 そして大阪第3地区では、昨年度の予選決勝で1点差に泣いた大阪桐蔭が、30−14で同志社香里を下し、2年ぶり7回目の切符をつかんだ。



 前年度の花園で4強入りした御所実業は、24−19で天理との激戦をものにし、5年連続8回目の奈良県優勝に輝いた。先制トライを許したものの、モール攻撃で同点に追いついた御所実は、7−7で迎えた後半4分、FWがゴール前で突進を繰り返し、逆転トライを獲得。その後2点差に迫られたが、走力も発揮してさらに2トライを追加し、粘る天理を振り切った。
 


 静岡では、東海大翔洋が4年ぶり9回目の代表権を獲得した。決勝は、1年前に花園を経験している浜松工業と対戦。12−15と3点差を追う東海大翔洋は後半14分、FL鈴木天真が逆転トライを決めると、終盤の相手の猛攻をしのぎ、17‐15で歓喜の瞬間を迎えた。


 
 光泉は55−0で八幡工業に完勝し、秋の滋賀県で2年連続4回目の優勝を遂げた。広島の尾道も攻撃力を発揮し、予選決勝では崇徳から15トライを奪って85−0。冬の大舞台は、6年連続7回目のチャレンジとなる。鳥取では、倉吉総合産業が20−15で倉吉北に逆転勝ちし、2年ぶり3回目の花園切符を手にしている。
 そして、1975年(第54回大会)に日本一の歴史を持つ古豪・大分舞鶴は、36−7で大分雄城台を退け、27年連続51回目の全国高校ラグビー大会出場を決めた。



 夢の舞台に進めるのはあと9校。今週23日に全出場チームが揃う。


 




































































































































































地区 第92回全国高校大会 代表出場校 (全国大会出場回数)

北北海道


遠軽高校 (3年連続8回目)


南北海道


札幌山の手高校 (13年連続13回目)


青森


青森北高校 (2年連続14回目)


岩手


黒沢尻北高校 (7年ぶり3回目)


秋田


秋田工業高校 (2年ぶり64回目)


宮城


仙台育英学園高校 (17年連続19回目)


山形


山形中央高校 (15年連続21回目)


福島


平工業高校 (4年ぶり13回目)


茨城


茗渓学園高校 (3年ぶり18回目)


栃木


國學院大學栃木高校 (13年連続18回目)


群馬


太田高校 (初出場)


埼玉


深谷高校 (5年連続6回目)


千葉


11月23日決勝/流経大柏 vs. 市立船橋


東京第1


國學院久我山高校 (22年連続38回目)


東京第2


東京高校 (2年連続9回目)


神奈川


11月23日決勝/桐蔭学園 vs. 慶應義塾


山梨


日川高校 (7年連続42回目)


新潟


新潟工業 (9年連続37回目)


富山


富山第一高校 (2年連続7回目)


石川


日本航空高校石川 (8年連続8回目)


福井


若狭東高校 (2年連続26回目)


長野


岡谷工業高校 (2年ぶり25回目)


岐阜


11月23日決勝/関商工 vs. 岐阜工


静岡


東海大翔洋高校 (4年ぶり9回目)


愛知


西陵高校 (3年ぶり39回目)


三重


11月23日決勝/朝明 vs. 四日市農芸


滋賀


光泉高校 (2年連続4回目)


京都


伏見工業高校 (2年ぶり19回目)


大阪第1


常翔学園高校 (2年連続33回目)


大阪第2


大阪朝鮮高級学校 (4年連続7回目)


大阪第3


大阪桐蔭高校 (2年ぶり7回目)


兵庫


11月23日決勝/報徳学園 vs. 関西学院


奈良


御所実業高校 (5年連続8回目)


和歌山


和歌山工業高校 (4年連続20回目)


鳥取


倉吉総合産業高校 (2年ぶり3回目)


島根


石見智翠館高校 (22年連続22回目)


岡山


倉敷工業高校 (2年ぶり3回目)


広島


尾道高校 (6年連続7回目)


山口


11月23日決勝/萩商工 vs. 大津・大津緑洋


徳島


貞光工業高校 (5年連続23回目)


香川


坂出工業高校 (2年連続20回目)


愛媛


11月23日決勝/北条 vs. 三島


高知


土佐塾高校 (5年ぶり12回目)


福岡


東福岡高校 (13年連続23回目)


佐賀


佐賀工業高校 (31年連続41回目)


長崎


11月23日決勝/長崎南山 vs. 長崎北陽台


熊本


11月23日決勝/熊本西 vs. 荒尾


大分


大分舞鶴高校 (27年連続51回目)


宮崎


高鍋高校 (2年連続20回目)


鹿児島


鹿児島実業高校 (2年ぶり14回目)


沖縄


コザ高校 (2年連続12回目)

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