躍動する流経大ルーキーの合谷和弘(中央)
(撮影:長岡洋幸)
関東大学リーグ戦1部は10日、前年度王者の流経大が昨季大学選手権4強も今季は0勝5敗と苦しんでいた関東学大を76−12で制し、6戦全勝とした(東京・秩父宮ラグビー場)。この日、同会場では日大が大東大に47−5で勝利し4勝2敗。4季ぶりの大学選手権進出を決めた。
流経大は前半12分、敵陣22メートル線付近右のラインアウトモールからFL辻直幸の先制トライを導く。16、20分にもラインアウトから追加点を決め、スクラムは終始安定させた。40−0でハーフタイムを迎えた。
関東学大は序盤、果敢な守備で応戦する。大量失点を受け迎えた後半10分には、FB楢崎翔が相手守備をかわしながらのキックパスでWTB今井隆太のトライを演出。しかし、流経大は途中出場したWTBリリダム・ジョセファが40分間で4トライを決める。勝負を決めた。
敗れた櫻井勝則監督は「気迫を持ったディフェンスをしようと言っていた。止めてはいたけど、(最終的に)前に出られた」と力負けを認めた。勝った内山達二監督兼ゼネラルマネージャーは「得点こそ取れたけど、プレーの精度が落ちて自滅したところもあった」と反省。シーズン終盤に予想される厳しい戦いに向け、「スクラムはきっちりできた。練習した形でのトライがあったり、(強豪校相手にも)十分通用するところはある。ただ、細かいミスが(課題)」と語った。
流経大は今月25日、秩父宮で現在5勝0敗の東海大と今季最終戦を行う。
(文・向 風見也)