ラグビーリパブリック

南アフリカの有望若手選手 強盗犯の逃走車に衝突され死亡

2012.11.06

 前途を嘱望された南アフリカの20歳のラグビー選手、ニコ・ファンフーレンが、強盗犯人が運転する車と正面衝突し、亡くなるという悲劇的な事故があった。
 『Beeld』紙など現地メディアが伝えたところによると、11月3日の夕方、同国東部ムプマランガ州で、拳銃を所持した4人の男が約11万5000ランド(約100万円)を強奪し、ハイジャックした車で逃走。しかし、猛スピードで車両をコントロールできず、ファンフーレンが乗っていた車と正面衝突したという。その若きラグビー選手は単独だったため自ら運転していたと思われ、強盗犯のうちの3人とともに死亡が確認された。
 ニコ・ファンフーレンは、強豪ブルー・ブルズのU21代表でHO/PRとして活躍。プロラグビー選手の道も期待された一方で、来年は農業分野の学士号を取得するために進学することが決まっていたという。
 2010年にはサッカーワールドカップを開催するなど、治安は少しずつ改善しているといわれる南アフリカ(人口約5000万人)だが、日本の外務省によれば、2011年9月発表の犯罪統計では、武装強盗事件が年間10万1463件(1日当たり277.9件)、強盗事件は5万4883件(1日当たり150.3件)と多く、依然として大きな社会問題となっている。


 

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