関東大学リーグ戦1部は4日、東京・秩父宮ラグビー場で1試合があり、東海大が大東文化大に69−0と圧勝。全勝を守った。
シーズン終盤の大学選手権に向けたチーム作りの最中とあって、序盤はやや停滞する場面を作った東海大。それでも22−0で折り返し迎えた後半は、25分に敵陣ゴール前スクラムからNO8村山廉のトライを導く。優勢だったセットプレーを軸に、7度、ゴールラインを割った。
勝った木村季由監督は「前半は(プレーの)選択がおかしい部分がいくつかあった」と話した。3季連続王者の帝京大など、関東大学対抗戦Aの強豪と戦う選手権を見据え、「(試合で行うプレーを)限定してやっている部分もある」。しかし、「もっと縦目のプレーをしてもよかったかな」と、「何をすれば相手にとって嫌か」という判断力を上げたいとした。シーズン終盤の戦いでしたいプレーをこの時期の試合で行わないことについては、「練習ではやっている。(サインプレーの)表と裏があるうちの表しか使っていない程度のことなので、(大一番での新たな挑戦にリスクがあるとは)あんまり考えてないですね」と続けた。
SH茂野海人主将、NO8テビタ・ツポウら主力数名を負傷で欠き敗れた青木忍監督は、「怪我人が多くて困っている。でも、それも実力ですから。ディフェンスは思った以上にやってくれたけど、後半に(相手の)ジャブが効いてきた。力負けですね」と語った。
(文・向 風見也)