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アジアナンバーワンは譲れない! 瀬川ジャパン、いざW杯予選

2012.11.01


7w1


決戦前日午後にはプレスカンファレンスがおこなわれ、会場には、すでにシンガポール入りしている各国の主将が集まった。写真左から、ガレス・ラエ(インドネシア)、ファンジル・マリジャ(スリランカ)、ローワン・ヴァーティー(香港)、坂井克行(日本)、リー・モリス(フィリピン)、ジョナサン・リー(シンガポール) 【撮影:BBM】


 



 11月2日、3日にシンガポール・クリケットクラブで開催されるワールドカップ・セブンズ2013アジア地区予選。同大会に参加するセブンズ日本代表は11月1日の午前、現地のターフシティー・トレーニンググラウンドでキャプテンズランをおこなった。



 練習を終えた坂井克行主将は、「はやく試合をしたい」と口を開いた。10月に開催されたHSBCアジアセブンズシリーズ第3戦、ムンバイセブンズには参加できなかった坂井主将。チームは同大会の決勝で香港に7−28と敗れ、総合成績でもアジア1位の座に届かなかった。それだけに、はやくチームに自信を取り戻させたい、自身がピッチに立って、それを牽引したい。そんな胸の内が、言葉の奥にあった。
「厳しい練習をしてきました。自分自身、ムンバイでの敗戦の時にチームにいられなかった悔しさがあります。いろいろ考えるより、はやく結果を出したい」
 一発勝負でワールドカップへ行けるかどうかが決まる恐さにも主将は動じない。
「セブンズは同じチームであっても、大会ごとに大きく変わったりします。そういう意味では決して油断はできない。大会の入り、試合の入りを大事にして戦えれば、自分たちの戦いを貫けると思っています」
 同じプールのスリランカ、インドネシアとの戦いから始まる決戦へ、気を引き締める主将。2日で戦う5試合へ、すべて全開で挑む。



 瀬川智広ヘッドコーチも、充実した表情で大会への決意を語った。
「自分たちがやれることはやってきた。ただ、相手がいることなので思い通りにならないこともあるだろうが、桑水流や坂井など経験が豊富な選手がいるので、想定外のことが起きても慌てず、それぞれの選手が自分たちの持っている引き出しを開けてくれるはずです」
 今大会へのアプローチは、ムンバイ大会での映像を見ながらのレビューで始まった。
「自分たちがやろうとしている、ボールを動かすラグビーができなかった。目指しているものと違うだろう、と」
 ブレイクダウンを意図的に作るのもボールを動かすためのものなのに、立てたプランをやりきれなかった。
「もう一度意志を統一して練習してきました。あの敗戦があったからこそ成長したと言えるようにします」
 3位以内に入ればワールドカップへの切符は手にできるが、指揮官はキッパリ言う。
「アジアナンバーワンは譲れない」
 チーム全員の総意でもある。


 



戦いを待つシンガポール・クリケットクラブのグラウンド。高層ビルに囲まれる
(撮影:BBM)


 



決意表明の瀬川智広監督。「絶対にアジアナンバーワン」
(撮影:BBM)


 

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