(エルトン・ヤンチース) (ヤコ・タウタ)
南アフリカのストーマーズは29日、今年9月に南ア代表デビューを果たしたエルトン・ヤンチース(22歳)とヤコ・タウタ(21歳)を、来季スーパーラグビーの新戦力として獲得したと発表した。どちらも、スーパーラグビーから降格が決まったライオンズからのローン移籍となる。将来、南アラグビー界の柱となるであろう若きスター2人をめぐっては、他のライバルチームも激しい争奪戦を繰り広げていた。メディアでは、ストーマーズ入りが決定的との情報が10月上旬から流れていたが、昨日ようやく、ケープタウンを本拠地とするチームが正式に発表した。
2010年にスーパーラグビー準優勝。昨年と今年は南ア・カンファレンスを制したストーマーズだが、南半球王座にはついたことがない。毎年、経験豊かなピーター・グラント(神戸製鋼)が日本シーズン終了後に合流してゲームをコントロールしていたが、ヤンチースは南ア代表の10番も期待されているプリンスであり、新しい司令塔となる可能性は高い。
ヤンチースと同じく9月29日のオーストラリア代表戦で初キャップを獲得したタウタは、CTBとFBでのプレーが可能。身長190センチ、体重95キロの体格を活かしたダイナミックな走りが魅力で、南ア屈指のラインブレイカーである。
ストーマーズの母体となるウェスタン・プロヴィンスは、今年の国内最高峰選手権「カリーカップ」で、11年ぶり33度目の優勝を果たしたばかり。バックラインには、代表主将のCTBジャン・デヴィリアスや、スプリングボックス歴代最多トライゲッターのWTBブライアン・ハバナ、2011年ワールドカップメンバーのCTBジュアン・デヨーンとWTB/FBジオ・アプロンなどがおり、有能な若手2人の加入でますます豪華になる。