7位以下が確定し、悔しさをにじませる関東学院大の選手たち
(撮影:松本かおり)
関東大学リーグ戦1部では28日、前年度2位の東海大が同3位の関東学大を112−10と圧倒し開幕4連勝。同1部に昇格した1982年度以来初の100失点を喫した関東学大は、今季5戦白星なし。1996年度以来10年連続で大学選手権決勝に進出した同大が、今季は下部リーグとの入替戦に出場する。
東海大は終始、関東学大を圧倒した。試合開始早々、マイボールキックオフを確保するや左に大きく展開、FB高平拓弥がノーホイッスルトライを決めた(FB高平のゴール成功)。直後の前半3分、相手のFL長谷勇希のトライとSO伊藤隆太朗のゴールで同点とされたが、あとは身体能力の優位性を活かして接点を圧倒。空いたスペースに球を回し、合計18トライを挙げた。
特に、今季初スタメンの1年生WTB石井魁が活躍した。スピードと粘り腰を活かした突破で左タッチライン際を再三、突破。ゴールラインを6度、破った。もっとも本人は「他の先輩のほうがもっとすごいことしてたと思うんですけど」と言葉少なだった。
勝った木村季由監督は「課題だったコミュニケーションの精度は上げられた」。ボールを動かすための基盤となる、選手間の連携が強化されたことに手応えを感じていた。低迷する関東学大に関しては「選手に言ったのは、『とにかく全力で試合をすること。徹底的に勝負しろ』。これが相手をリスペクトする、一番大事な部分だと思って試合をしていました」と話した。
一方、敗れた櫻井勝則監督は「粘りのあるディフェンスを最後まで諦めずにやり抜こうとしましたが、想像もしていない点数を取られて…。選手たちに悔しさが残っていることは確認できた」と振り返った。
(文・向 風見也)