大学ラグビーの関東大学対抗戦Aは21日、茨城・ケーズデンキスタジアム水戸などで2試合が行われ、これまで3戦全勝同士の明治大と筑波大の対決は、31−27で明治大が制した。
試合開始5分過ぎ、明治はゴール前の密集からPR石原慎太郎が飛び込んで先制。しかし前半に筑波大が2トライを返し、10−17で折り返した。後半、明治のパワフルPR榎真生がラインを越え、キック成功で同点とするも、筑波はペナルティゴールで再びリード。54分に明大SH山口修平が一瞬空いたスペースを見逃さずゴールへ切り込んで逆転すれば、筑波は67分、走力高いHO彦坂圭克とLO藤田幸一郎のゲインで敵陣深くに入り、FL水上彰太のトライでまたもゲームをひっくり返した。しかし明治は72分に、ゴール前のモールから一気に押し込んでCTB西村雄大がグラウンディング。結局これが決勝点となり、シーソーゲームは明治大がものにした。
昨季王者の帝京大は東京・秩父宮ラグビー場で慶應義塾大と対戦し、25−8で勝利。こちらも開幕から4勝0敗となり、連覇へ向け少しずつ調子を上げている。自陣でのモールでボールを奪われ先制トライを許した帝京大だったが、前半に4トライを奪い返し、後半の失点はドロップゴール1本に抑えた。ただ、自分たちも後半にノートライだったのは今後の課題に。敗れた慶應は1勝2敗となった。
関東大学リーグ戦1部では、前チャンピオンの流通経済大が40−0で大東文化大に完勝し、4勝0敗(勝点16)。大東大は開幕から4連敗(勝点4)と苦しい戦いが続く。日本大は拓殖大戦のロスタイムにキャプテンのSH小川高廣がペナルティゴールを決め、38−37で逆転勝利。ともに2勝2敗(勝点10)となった。
関西大学Aリーグでは、連覇を狙う天理大が48−19で京都産業大を下し、開幕から3連勝とした。好調の立命館大も26−5で近畿大に勝って、3勝0敗。大阪体育大は関西学院大に17−38で敗れ今季初黒星を喫し、昨季2位の同志社大は摂南大を32−15で倒してようやく今季初勝利を収めた。