ラグビーリパブリック

パナソニックWTB山田 NECナドロとのトライ王対決にも「関係ない」?

2012.10.05


yamada


山田章仁
(撮影:BBM)


 



 1週の休止期間を終えた日本最高峰のラグビートップリーグは、5〜6日、各地で第5節を行う。前年度に準優勝し今季はここまで5位につけるパナソニックは、5日に昨季4強入りで現在7位のNECと対戦(東京・秩父宮ラグビー場)。11月の欧州遠征への日本代表候補に名を連ねたWTB山田章仁は、対面にWTBネマニ・ナドロを迎える。ともにトライ王争いを「7」で併走するが、山田は過度な意識を抱いていない。
 チームは第4節で昨季4強の東芝に22−32で敗れ、戦績を2勝2敗とする。過去はキックによる陣地獲得に重きを置いてきたが、新シーズンからはランとパスでの果敢な攻めを多用し始めている。公式戦のプレッシャー下で新スタイルを貫くのに、やや苦しんだようだ。仕切り直しの一戦に向け、中嶋則文監督は「(序盤戦は)ちぐはぐなところがあったので、意思統一したい」と話す。「自陣で強引に攻めてミスをした。敵陣でもイージーにスコアを取りに行って(ボールを)継続できていなかった。ディフェンスでも無理にターンオーバーを狙ってペナルティを取られたりしていた。(これからは)もう少し我慢する、ということ」と続けた。
「あんまり相手は気にしない。あ、いい意味で、ですよ」と山田。タイトルを争う身長195センチ、体重125キロの巨漢ランナー、ナドロとの直接対決が注目される身長181センチ、体重88キロのトライゲッターだ。守備では「彼のことは(チームの)皆が頭に入れて守るだろうから、注意していれば大丈夫」。攻撃では、本来の長所であるランニングスキルを駆使すれば、サイズの優劣には左右されないと捉える。
「基本、僕はあまり(タックラーに)触られたくないプレースタイル。だから相手は関係ないと言えば、関係ないんですよね。(相手と)当たれば違ってきますけど、かわせば小学生もオールブラックスも一緒…となるのが(目指す)究極のところ。もちろん捕まったらちゃんとボールキープしなきゃいけないですけど、(1対1の)勝負では(ナドロを)あまり意識せずに、と」
 パナソニック対NECの一戦は、19時30分キックオフ。


(文・向 風見也)


 

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