拓大FWにモールで押される関東学院大
(撮影:BBM)
関東大学リーグ戦1部は29日、3試合が都内で行われた。上柚木公園陸上競技場では昨季の大学選手権で4強入りした関東学院大が1勝0敗だった拓殖大に28−37で敗れ開幕3連敗。前年度リーグ戦王者の流通経済大はここまで1勝1敗だった日本大を35−14と制し、初戦に続く連勝を飾った。味の素スタジアム西競技場では、中央大が今季白星のない大東文化大を24−3で下し、戦績を2戦1勝1敗とした。
前半1分、ラインアウトモールを起点に先制を許した関東学大は、左右に球を回しても拓大の守備網に捕まり悪循環に陥った。7−30とされた後半ラスト20分で3トライを奪うも、序盤の出来に「気持ちの問題。今後はボールを持って暴れる人間がどれだけ出てくるか」と櫻井勝則監督。肉弾戦で優勢を保ち勝利の遠藤隆夫監督は、「(今季は)FWがある程度やり合うことができる」と満足げな表情を浮かべた。
流経大は、日大のSH小川高廣主将を軸とした果敢な攻めから前・後半の先手を許すも、要所で着実に加点。特に後半は10分、20分と接点脇を効果的にえぐりNO8高森一輝、SO合谷和弘がそれぞれトライした。内山達二監督兼ゼネラルマネージャーは「勝ち方がわかってきた」と話した。一方、攻め込んでのミスから好機を逸したことから、敗れた加藤尋久ヘッドコーチは「もったいない試合」と嘆いた。
(文・向 風見也)